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2026年の米国株は「穏やかな強気相場」か
2022年10月から続く強気相場は、AIブームや利下げ期待、堅調な企業業績に支えられて2025年までで約90%上昇したと言われています。
2026年についても、多くのストラテジストはプラスのリターンを予想しつつ、「ボラティリティは高止まり」と警戒もにじませています。
- S&P500の2026年末コンセンサスは概ね7,200〜7,500ポイント(現在値から5〜10%程度の上昇)という推計があります。
- 強気な予想では7,700〜8,100と、年率ベースで10%超の上昇を見込む声も出ています。
特に、AI関連・テクノロジーに加え、金融や一部のインフラ・工業株など、恩恵が広がる形での「中身の伴った成長」を想定するレポートが目立ちます。
規模別:大型 vs 中型・小型株
2023〜2025年の米国株は、「ごく一部の巨大ハイテク株が指数をけん引する構図」が続いてきました。
2026年については、多くの運用会社が「リーダーの裾野が広がる年」として、特に小型株の巻き返しに注目しています。
- ウォール街のコンセンサスでは、S&P500(大型株)はEPSが約12〜15%成長し、株価は5〜10%程度の上昇というイメージです。
- 一方で、小型株は2026年に大型株を上回る利益成長が見込まれており、「長い冬が終わり、小型バリュー・高品質小型株の反転が起こり得る」とする見方があります。
- 小型株は依然としてフェアバリューに対し約15%のディスカウントで取引されているとの分析もあり、バリュエーション面での妙味が指摘されています。
ファンド投資家向けの示唆(規模別)
- 大型株インデックス(S&P500など)は、2026年も「コア」として継続保有が前提になりやすい地合い。
- 小型株ファンド・中小型株アクティブファンドには、2026年にかけて「巻き返し期待+割安修正」というテーマで、ポートフォリオの一部を振り向ける意義が出てきています。
- ただし、小型株はボラティリティが高いため、比率は株式部分の一部(例:10〜30%)に抑え、長期でのリターン向上を狙うスタンスが基本と言えます。
セクター別:主役交代は起きるか
2026年のセクターストーリーは、「AI関連の勢いは続くが、AIだけではない」といったトーンが共通しています。
- テクノロジー・AI関連
- 大型テックのEPS成長率は依然として市場平均を上回る見込みで、AIインフラ(半導体・データセンター投資)向け需要が売上を押し上げるとの予想です。 一方、バリュエーションは高く、「期待先行の一部銘柄への過熱」にも注意が必要とされています。
- 金融
- 利下げ局面でも、経済成長とクレジット環境が比較的健全であれば、貸出・投資銀行業務・資産運用ビジネスが収益を支え得るという見方から、市場全体の上昇を支えるセクターの一つと目されています。
- 工業・インフラ関連
- リショアリング(生産拠点の国内回帰)やインフラ投資、AI関連設備投資の波に乗る産業機械・部品・オートメーション関連の中小型株に注目が集まっています。
- 素材・金属・エネルギー
- 2025年に好調だった金鉱株・資源株は、多くの投資家に「インフレ・地政学リスク・通貨安へのヘッジ」として意識されており、2026年もポートフォリオのスパイスとして一定の人気が続く見通しです。
ファンド投資家向けの示唆(セクター別)
- AIテーマ株・情報技術セクターファンド
- 2026年も利益成長の柱である一方、局所バブルのリスクがあるため、「インデックス+α」程度のサテライトにとどめるのが現実的。
- 産業株・インフラ関連ファンド
- リショアリング・設備投資・自動化といった「長いテーマ」に乗りやすく、特に中小型株アクティブファンドでの活用余地が大きいとみられます。
- 金融株・バリュー株ファンド
- 「AI一極集中」から「より広い銘柄群へ」という流れの中で、出遅れ修正の候補として挙げられており、高配当ファンドとの親和性も高いセクターです。
具体的な指標・株価目標のイメージ
S&P500(大型株)のターゲット
- コンセンサス(大手ストラテジスト平均):
年末7,200〜7,500ポイント前後(現在水準から約5〜10%の上昇)。 - 強気シナリオ:
7,700〜8,100ポイント(上昇率10〜15%程度)という予想を出しているハウスもあります。 - 前提となるEPS
2026年のS&P500のEPSは、約300〜305ドルと2025年から10〜15%の増益を見込むケースが多く、PERは概ね22〜26倍程度を想定する試算が一般的です。
小型株指数の期待値
小型株全体のEPS成長率は、大型株を上回るとの予想が多数派で、「リターンも大型株をアウトパフォームし得る」という見方があります。
具体的な指数ターゲットはハウスによってバラつきますが、「バリュエーションの割安修正+利益成長」で、2桁リターン(10%超)を想定する運用会社も見られます。
2026年、どんなファンドが有利か
最後に、専門家・運用会社の見通しを踏まえて、ファンド投資家にとっての「使い方のヒント」をまとめます。
- コア
- 全世界株 or S&P500インデックス:
→ 2026年も堅調な米国企業利益と、一定の株主還元を取り込むための土台として継続保有が前提となりやすい商品です。
- 全世界株 or S&P500インデックス:
- サテライト(攻め)
- 米国中小型株アクティブファンド・小型バリューファンド:
→ 「小型株の逆襲」「割安修正」のシナリオを取りに行く選択肢。 - テクノロジー・AI関連ファンド:
→ 長期成長ストーリーは引き続き強力だが、高バリュエーションの揺り戻しリスクもあるため、時間分散・金額分散を前提に少額から積み立てるイメージが無難です。
- 米国中小型株アクティブファンド・小型バリューファンド:
- サテライト(守り+スパイス)
- 高配当株ファンド・金融・バリュー系ファンド:
→ 利回りを確保しつつ、「AI以外の主役」の広がりを狙うポジションとして検討余地があります。 - コモディティ・金価格連動・資源株ファンド:
→ インフレ・地政学リスク・通貨不安への保険として、資産全体の一部に組み入れるケースが増えています。
- 高配当株ファンド・金融・バリュー系ファンド:


