主に、不動産、債券および株式の3つの異なる資産に分散投資を行う。各資産への投資比率は不動産等25%±20%、債券50%±40%、株式25%±20%とし、高いインカム収益の確保を図るとともに、安定した信託財産の成長をめざす。ファンドが実質的に保有する外貨建資産については、為替変動リスクの低減を図るため、為替ヘッジを行う場合がある。ファンドオブファンズ方式で運用。7月決算。
アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
株式25%、REIT25%、債券50%
こちらのファンドは、名前の通り3つの資産に分散投資をするファンドです。
「財産3分法」とは、昔からある投資の考え方の一つで、財産を「不動産・現金・株式」の3つに分けて保管・運用することです。
その3つに分散投資をすることで、安定性、流動性、収益性を保ちながら資産形成ができるというわけです。
その理論に基づいたこのファンドは、株式25%、REIT25%、債券50%を基本方針としています。
さらに内訳を見てみると、株式・REITは全て日本国内銘柄であり、債券は全て海外債券です。
つまり日本国内50%、海外50%という区分けも行われています。
2003年の設定以降、長らく愛されているファンドですが、パフォーマンスはどうなのでしょうか。
他のバランス型ファンドでは機動的に資産配分を切り替えるファンドも多い中、このファンドは資産配分比率はほぼ固定です。
そのあたりがどう影響しているのか含めて見てみましょう。
リスク分散効果が効いている
チャートを見てみると、バランス型ファンドではあるため株式資産には劣っています。
しかし、値動きの大きさ(リスク)はさすがに低く抑えられています。
リターンは金利や株式市場の動向によりブレがありますが、だいたい10%に届かないくらい、リスクも同じく10%未満となっています。
ファンドの半分を占める債券部分はすべて海外債券です。
円安の恩恵はあるものの、近年の世界的な金利上昇により債券価格は大きくマイナスになっています。
そして不動産を代わりにREITに投資しているということも、REITのパフォーマンス自体あまり良くなかったということも影響しています。
では悪いファンドかといえばそうではありません。
ファンドの運用効率を示すシャープレシオは、決して優秀というほどではないにしても、安定して1を超えて推移しており、バランス型ファンドの中で比較すると高いほうです。
あまり資産配分を機動的に変動させない、ということから運用コストもあまり高くはありません。
「財産3分法」と言う割には国内・国外分けてあったり、株式REITは国内だけというあまり本来の分散投資には合ってないような気もしますが、初心者が気にせず長期保有できるファンドの一つと言えるでしょう。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
財産3分法ファンドは、不動産(REIT)・債券・株式の3つにお金を分けて投資し、「値動きのブレを抑えつつ、安定的な分配金と中長期の資産成長」をねらうバランス型投資信託です。
「3つのカゴに分けてタマゴを入れる」ような分散投資を、1本で完結させる設計になっています。
運用手法
- 資産配分の考え方
原則として、不動産・債券・株式それぞれの「基本比率」を決め、その範囲内で組入比率が大きく偏らないように調整します。たとえば不動産等25%、債券50%、株式25%を中心に、一定の許容幅の中でリバランスを行うイメージです。 - インデックス運用が中心
債券や株式部分は、日経平均トータルリターン・インデックスや海外債券インデックスなど、代表的な指数に連動する成果を目指すパッシブ運用が基本となっています。
3つの資産それぞれの役割
- 不動産(REIT等)の役割
オフィスビルや商業施設などに投資する不動産投信を通じて、賃料収入や売却益からの配当(分配金)を狙います。インフレに比較的強く、株式より値動きがマイルドになりやすい点も期待されます。 - 債券の役割
海外国債などに投資し、利息収入をベースに比較的安定した収益源を確保する「土台」の部分です。債券は株式より値動きが小さいことが多く、ファンド全体のブレを抑えるクッション役になります。 - 株式の役割
日本株を中心に投資し、企業の成長による値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う「成長エンジン」です。日経平均などの指数に連動するインデックス運用を行うことで、市場全体の値動きを取りに行きます。
特徴とメリット・デメリット
- 主な特徴
- 1本で3資産に分散投資できるバランスファンド。
- 債券比率を高めにしつつ、不動産と株式でインカム+成長を狙う設計。
- 毎月決算型で、原則毎月分配を行うタイプが多い(分配金重視の設計)。
- メリット
- 自分で資産配分を決めなくても、「3分法」の考え方に沿った分散が自動で行われる。
- 債券を軸にしつつ、REITと株式も組み入れているため、預金よりは利回りを狙いながら、株式100%よりブレを抑えやすい。
- マザーファンドやインデックスを使うことで、一定のコストで広く分散投資ができる。
- デメリット・注意点
- 不動産投信・債券・株式すべて市場価格が動くため、元本保証ではなく、基準価額が下がるリスクは常にある。
- 毎月分配型の場合、「分配金=利益」ではなく、場合によっては元本の一部が取り崩されていることもあるため、「分配金の多さ」だけで選ぶと、長期の資産形成にはマイナスになる可能性がある。
- 為替ヘッジを原則行わないタイプでは、海外債券部分に為替変動リスク(円高・円安の影響)がある。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


