ファンド概要
主要投資対象は、国内外の上場株式。長期的な経済循環や経済構造の変化、経済の発展段階等を総合的に勘案して選ばれた国内外の株式市場のなかで、長期的な産業のトレンドを勘案しつつ、定性・定量の両方面から徹底的な調査・分析を行い、その時点での市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資し、信託財産の長期的な成長を図る。ファミリーファンド方式で運用。9月決算。
レオス・キャピタルワークス株式会社
日本株+αのアクティブファンド
レオス・キャピタルワークスが運用を行い、その直販(証券会社などの金融機関を通さずに運用会社自らが販売も行うこと)のみのアクティブファンドです。
運用会社の特徴として、社長含めファンドマネージャー、アナリスト、エコノミストが全員顔と名前を出して運用経過を公表していることが挙げられます。
その旗艦ファンドであるこのファンドは、主に日本株に投資を行い、少数でありながらも海外株、特に米国株にも投資を行っています。
組み入れ銘柄数は200銘柄程度と、かなり分散投資されており、大型株だけでなく中小型株も多く組み入れたポートフォリオとなっています。
業種別では市場平均とほぼ同じ構成であるものの、個別銘柄ではその分析結果による組み入れがしっかりと行われています。
組入上位ではトヨタ自動車や三井住友フィナンシャルグループなど、日本を代表する大型株が多い一方、TDKやM&A総研ホールディングスなどといった時価総額ベースでは比較的小さい銘柄も積極的に多く組み入れています。
また、わずかでありながらも米国株の組み入れも行っており、NVIDIAやQUALCOMMなどが上位にあがっています。
売買回転率は1倍程度とそこまで高くなく、しっかりと銘柄分析を行ったうえで長期保有が基本となっています。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
順位 | 銘柄名 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | トヨタ自動車 | 日本 | 輸送用機器 | 2.79% |
2位 | 三井住友フィナンシャルグループ | 日本 | 銀行業 | 2.09% |
3位 | TDK | 日本 | 電気機器 | 2.01% |
4位 | M&A総研ホールディングス | 日本 | サービス業 | 1.78% |
5位 | 第一生命ホールディングス | 日本 | 保険業 | 1.70% |
6位 | ソフトバンクグループ | 日本 | 情報・通信業 | 1.65% |
7位 | NVIDIA CORPORATION | 米国 | その他海外株 | 1.63% |
8位 | オリックス | 日本 | その他金融業 | 1.61% |
9位 | DMG森精機 | 日本 | 機械 | 1.56% |
10位 | 味の素 | 日本 | 食料品 | 1.47% |
長期では高パフォーマンスも、近年は苦戦
ファンドのパフォーマンスは、2008年の設定来では大きくTOPIXなど指数を上回り、かなりの高リターンがあがっています。
しかし、近年は苦戦しており、過去3年、過去5年で見ればTOPIXを大きく下回るリターンとなってしまっています。
それは過去10年ほど遡っても同様であり、設定来では良いものの、直近は良くありません。
つまり、設定来の高パフォーマンスは、設定当初の2008年から数年はかなり良かったものの、それ以降はそこまで良くなく、さらに直近数年間は悪い、ということです。
直近のパフォーマンスを詳しく見ると、リターンは過去3年で年率約6%、過去5年では約9%と市場平均を大きく下回ります。
しかし、銘柄分散をしているため値動きは抑えられており、リスク値は市場平均以下に抑えられています。
ただ、リスクに見合ったリターンは全くあげられておらず、運用の効率性を示すシャープレシオは、過去3年で約0.5、過去5年では0.7と、かなり低いです。
そもそもファンドは長期のパフォーマンスで見るべきであるため、直近が悪いとは言え今後10年やそれ以上先を見越せば問題ないかもしれません。
しかし、いくら設定来で良いとは言え、過去3年や5年でここまで悪い数字になっているということから、新たに投資をする対象としてはやや不安な印象です。
買える金融機関一覧
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