ファンド概要
主として世界(除く日本)の金融商品取引所に上場されている企業の株式に投資を行う。個別銘柄選択にあたっては、世界の主要拠点のアナリストによる徹底的な企業分析や直接面談による調査を活かした「ボトム・アップ・アプローチ」により、魅力的な投資機会の発掘に注力する。実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。8月決算。
フィデリティ投信株式会社
世界のグロース株に集中投資
フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドは、主に日本を除く世界の株式市場に上場している企業の株式に投資し、中長期的な資産成長を目指す投資信託です。
運用方針としては、
- 世界(日本を除く)の金融商品取引所に上場している企業の株式に投資すること。
- 企業の成長性や業績に対する株価の割安度に注目し、運用成果の向上を目指す。
- 銘柄選定は、フィデリティのグローバルな調査体制を活用し、アナリストによる徹底的な企業分析や企業との直接面談を通じて行う「ボトム・アップ・アプローチ」を採用。
- 幅広い国・地域・業種から有望な成長銘柄を発掘し、分散投資を実施。
- 原則として為替ヘッジは行わないコースも設定されている(特にDコース)。
- 分配金は、毎計算期末の前営業日の基準価額に応じて支払うことを目指す(毎月決算型の場合)
となっています。
運用プロセスは、まず世界の主要拠点のアナリストが企業の成長性や業績、株価の割安度を調査します。
そして、アナリストによる現地調査や企業との面談を通じて、徹底的な情報収集を実施します。
こうした調査結果をもとに、個別銘柄を選定し、ポートフォリオを構築することとなっています。
特徴
- グローバル分散投資:日本を除く世界中の成長企業に投資し、国・地域・業種を幅広く分散することでリスクを低減しつつ、成長機会を最大化。
- 成長性重視の運用:短期的な値動きよりも、数年先の成長性や企業の持続的な競争優位性に注目して投資先を選定。
- ボトムアップ・アプローチ:トップダウンではなく、個々の企業のファンダメンタルズに着目した徹底的な企業調査を重視。
- 為替リスクの選択:為替ヘッジあり・なしのコースを選択可能。為替ヘッジなしの場合、為替変動の影響を受けるが、長期的な円安局面では有利に働くことも。
- 分配金の支払い:毎月決算型コースでは、基準価額に応じた分配金の支払いを目指すため、定期的な収益を求める投資家にも適している。
- フィデリティの調査力:世界最大級のリサーチ網を持つフィデリティのグローバルな運用体制を活用し、まだ広く知られていない成長企業も発掘。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート

出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
順位 | 銘柄名 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
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1位 | マイクロソフト | 米国 | 情報技術 | 9.10% |
2位 | エヌビディア | 米国 | 情報技術 | 9.00% |
3位 | メタ・プラットフォームズ | 米国 | コミュニケーション・サービス | 7.50% |
4位 | アップル | 米国 | 情報技術 | 6.40% |
5位 | アマゾン・ドット・コム | 米国 | 一般消費財・サービス | 6.10% |
6位 | アルファベット(クラスC) | 米国 | コミュニケーション・サービス | 4.50% |
7位 | ブロードコム | 米国 | 情報技術 | 4.30% |
8位 | ビザ | 米国 | 金融 | 2.70% |
9位 | ロク | 米国 | コミュニケーション・サービス | 2.60% |
10位 | ネットフリックス | 米国 | コミュニケーション・サービス | 2.60% |
ファンドの特徴とパフォーマンス
組み入れ銘柄数は、約80程度で、銘柄分散が行われているものの、一定の集中投資となっています。
そして、売買回転率は2.7倍程度と、やや高めとなっており、売買も比較的頻繁に行われています。
世界のグロース株といってもほとんどは米国株で、その多くは大型株であり、テクノロジー系が多くなっています。
設定が2023年と新しく、設定来のパフォーマンスは比較的好調です。
S&P500や世界株インデックスと比較してもどちらも大きく上回るリターンが上がっており、設定来の動きではかなりの高リターンです。
ただ、リスクは年率25%を超え、かなりブレが大きい運用となっています。
リターンは高いものの、リスクが大きいため、シャープレシオは0.3程度と低いです。
つまり、短期的に大きなリターンが上がっているものの、運用の効率性は低いため、長期投資可能かどうかはもう少し長期の実績を見る必要があります。
買える金融機関一覧
5社 |
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SBI証券 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
大和証券 |
大垣共立銀行 |
岩井コスモ証券 |