ファンド概要
主として、世界の金融商品取引所に上場されている新興国の小型株式(預託証券を含む)を主要投資対象とする。ビッグデータを活用、計量モデルを用いて個別銘柄のバリュエーションおよび収益見通し等を分析し適正株価を算定、市場価格と比べて割安に評価されている銘柄を中心に投資する。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。10月決算。
日興アセットマネジメント株式会社
新興国クオンツ運用ファンド
このファンドは、新興国の小型株に投資するアクティブファンドです。
最大の特徴は、クオンツ運用に特化しているという点です。
つまり、ビッグデータを活用した定量分析であり、人間の勘や経験則に頼らず、株価や財務データなどの膨大なデータを用いて、コンピュータによるクオンツ(数量)運用を行うことです。
分析対象は、約5,500銘柄の新興国小型株をカバーし、200項目以上の財務データを100万件超のビッグデータとして分析します。
また、企業ごとの詳細な財務データや市場データ、ESGスコアなどをもとに、個別銘柄の適正株価や収益見通しを算出し、割安な銘柄を選定するボトムアップ運用となっています。
そして、400銘柄以上に分散投資し、特定銘柄への集中リスクを抑制しています。
ポートフォリオは、時価総額30億ドル未満の小型株が約7割、残りは中型・大型株です。
国別比率を見ると、インド、台湾、韓国など成長性の高い新興国が中心であり、インドと台湾で約半数を占めます。
運用プロセスの特徴
- データ駆動型の銘柄選定:アクサIM独自のリスク分析・最適化モデルを用い、数百項目に及ぶデータを日々収集・蓄積。
- リバランスと入れ替え:割安で購入した銘柄が値上がりした場合は利益確定し、新たな割安銘柄に入れ替える。
- パフォーマンス管理:ポートフォリオのパフォーマンスやリスクを日次でモニタリング。
ビッグデータ新興国小型株ファンドは、ビッグデータとクオンツ運用を駆使し、成長性の高い新興国の小型株に分散投資するアクティブ型ファンドです。
人間の勘に頼らず、膨大なデータをもとに割安な銘柄を選定し、リスクをコントロールしながら高いリターンを目指しています。
新興国や小型株の成長を取り込みたい投資家にとって、先進的な運用手法を持つ注目のファンドと言えるでしょう。
クオンツ運用についてはこちら
ファンドの実績
パフォーマンスチャート


出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|
KING YUAN ELECTRONICS CO LTD | 台湾 | 半導体・半導体製造装置 | 1.20% |
SAMSUNG SECURITIES CO LTD | 韓国 | 金融サービス | 1.20% |
LIC HOUSING FINANCE LTD | インド | 金融サービス | 1.10% |
KING SLIDE WORKS CO LTD | 台湾 | テクノロジー・ハードウェアおよび機器 | 1.10% |
POWERTECH TECHNOLOGY INC | 台湾 | 半導体・半導体製造装置 | 1.10% |
ALIOR BANK SA | ポーランド | 銀行 | 1.10% |
ASSECO POLAND SA | ポーランド | ソフトウェア・サービス | 1.10% |
ADITYA BIRLA CAPITAL LTD | インド | 金融サービス | 1.10% |
RADIANT OPTO-ELECTRONICS COR | 台湾 | 半導体・半導体製造装置 | 1.00% |
SINO-AMERICAN SILICON PRODUC | 台湾 | 半導体・半導体製造装置 | 1.00% |
ファンドの特徴とパフォーマンス
このファンドのパフォーマンスは、新興国小型株に特化しながらも、S&P500や世界株の円ベースに対して大きなリターンがあがっています。
ファンドのポートフォリオは、インドが最も多く、次いで台湾などとなるなど、近年好調な市場が多く組み入れられています。
また、このファンドの最大の特徴であるクオンツ運用が行われている点もあります。
一般的に新興国株、特に中小型株は、先進国の大型株などと比べ、売買高も少なく、業績に関する情報や見通しなどが限られています。
そのため、膨大なデータを必要とするクオンツ運用にはあまり適していない分野と言えます。
しかし、その新興国小型株のデータを多く保有し、かつクオンツ運用のノウハウや実績のある運用会社であるアクサだからこそできる運用手法です。
また、リターンが高いだけでなくリスクが低く抑えられていることも特徴です。
一般的に新興国株のリスクはとても高くなりますが、このファンドのリスクは年率14%前後と、先進国と比べても同じか、やや低めとなっています。
これは300を超える銘柄に分散していることやリスクを低減させるためになるべく人間の感情を排除した売買や運用が行われていることなどが要因です。
新興国小型株の大きな成長を享受しつつ、リスクを抑えた効率的な運用ができている優秀なアクティブファンドと言えます。
買える金融機関一覧
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