世界各国の金融商品取引所に上場する不動産投資信託証券(REIT)を主要投資対象とし、安定収益の確保と信託財産の中長期的な成長をめざす。各銘柄毎の利回り水準、市況動向、安定性、流動性に加え、ファンダメンタルズや割安性の分析も行い、組入銘柄を選定。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。
アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
世界中のリートに幅広く投資を行うファンド
実質的な運用は、ラサール インベストメント マネージメント セキュリティーズ エルエルシーという、リートの運用を得意とする投資会社です。
このファンドの内容は、世界中のリートに投資を行っています。
市場規模からしてほとんどが米国リートとなっていますが、日本のJ-REITや欧州などにも投資を行っています。
具体的な割合を見ると、アメリカ 76.3%、日本 9.5%、イギリス 4.1%、カナダ 2.8%、オーストラリア 2.6%、ベルギー 1.3%、香港 1.0%、フランス 0.9%、スペイン 0.8%、シンガポール 0.4%となっています。
ファンドの投資先全体の利回りは約5%となっており、リートのインカム収益とキャピタル収益両方を狙うファンドとなっています。
米国リートの割合がほとんどのため、パフォーマンスもそれ次第ということになりそうですが、ファンドの中身を少し見てみましょう。
データセンター特化型リートが強い
パフォーマンスチャートを見ると、世界的な金利上昇の影響でリートが弱含む中、比較的しっかり推移している印象です。
実はこのファンドは、ラサール社の銘柄選定力が強いという特徴があります。
例えば、銘柄数は約70とある程度集中投資をしており、組み入れ上位には特徴的な銘柄が並びます。
産業施設系のプロロジスがトップで7%以上の比率を占めており、他にもデータセンター特化型のリートも多く並んでいます。
特化型セクター(データセンター)は堅調なファンダメンタルズを背景とした価格決定力の高さやAIの利用拡大が引き続き追い風となっていることなどから、グローバルREIT市場全体を引っ張っています。
現在、世界の広範囲の景気動向や金融市場の方向感が定まらない中、REIT市場およびその他リスク資産市場には引き続き慎重ムードが広がっています。
特に世界各国の金融政策の方向感が定まらないため、金利の動きに敏感なリートは弱い状況です。
しかし、このファンドの銘柄選定力を考えると、是非長期投資したいと思えるファンドです。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
ラサール・グローバルREITファンドは、世界中の上場REIT(不動産投資信託)に分散投資し、「比較的高い分配金利回り」と「中長期的な資産成長」の両立を狙うグローバルREITファンドです。
毎月分配型と1年決算型があり、実質運用は不動産投資の専門家ラサール社が担当するのが大きな特徴です。
運用手法
- 世界REIT市場全体から、国・地域、セクター(オフィス、住宅、物流、データセンター、分散型など)を分散させたポートフォリオを構築。
- REITごとの「割安・割高(バリュエーション)」や財務健全性、配当の持続力などを分析して銘柄を選ぶアクティブ運用。
- 為替リスクについては、原則為替ヘッジなしのコースが主流で、円と外国通貨の変動も基準価額に影響。
主な特徴
- 世界の不動産に小口で分散投資
- 少額から世界のオフィスビル、商業施設、住宅、物流施設などに間接的に投資できる点が特徴。
- 国・地域・用途を分散することで、特定エリアの不況などのリスクを和らげる狙いがあります。
- 比較的高い分配金利回りを目指す
- REITは利益の多くを配当に回す仕組みのため、株式や債券に比べて高めの利回りが期待できると説明されています。
- ファンドとしても安定した分配を重視しており、毎月分配型は「毎月の分配金」を意識した設計。
- 専門家によるアクティブ運用
- 現地不動産の需給、賃料動向、金利環境など、不動産特有の情報を活かして銘柄選定を行う点が売り。
- 「NAVディスカウント/プレミアム」などの指標を使い、割安と判断するREITに重点配分するスタイルが紹介されています。
注意点・リスクのポイント
- 分配金=「利益」ではない場合も
- 毎月分配型は、基準価額の下落局面で元本を取り崩して分配が行われる可能性もあり、「分配金が多いほど必ずお得」とは限りません。
- 分配金には普通分配金と元本払戻金(特別分配金)があり、税務上の扱いや実質リターンの見え方が変わります。
- REIT特有の価格変動リスク
- 金利上昇局面では配当利回りの魅力が相対的に低下し、グローバルREIT市場全体が売られることがあります。
- 不動産市況の悪化(賃料下落、空室増加)、信用不安、株式市場全体の急落などで基準価額が大きく上下する可能性があります。
- 為替リスク
- 海外REITへの投資比率が高く、為替ヘッジなしの場合、円高になると円ベースの基準価額が押し下げられることがあります。
- 逆に円安の場合は、為替要因で基準価額が押し上げられることもあり、為替動向がリターンに大きく影響します。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


