ファンド概要
主要投資対象は、成長が期待される日本企業の株式。株式運用部分にあたっては、中長期的観点からJPX日経インデックス400(配当込み)を上回る投資成果の獲得をめざす。円建て資産について、原則として「円売り/米ドル買い」の為替取引を行い、米ドルへの投資効果を享受することをめざす。ファンドオブファンズ方式で運用。2、8月決算。
ニッセイアセットマネジメント株式会社
米ドル建て日本株アクティブファンド
日本株のアクティブファンドでありながら、オプション取引を活用することで、実質米ドル建てでの日本株投資を実現するファンドです。
投資方針は、ROE(自己資本利益率)や営業利益の水準が今後も拡大が予想される銘柄を主にピックアップして投資を行います。
基本的にJPX400指数の構成銘柄から選定し、JPX400を上回る成果を目指すものとなっています。
実際のポートフォリオは40〜50銘柄ほどで、その多くは大型株でありながらも、上位の個別銘柄ベースでの組み入れ比率は3〜7%ほどと、だいぶ傾斜しています。
一般的にベンチマークを設定したファンドはそのベンチマーク、ここではJPX400指数に似たポートフォリオを組みがちですが、このファンドはそうではありません。
業種配分については、組入比率の高い順に、電気機器(33.9%)、銀行業(10.9%)、卸売業(9.5%)となっており、市場平均とは異なります。
つまり、日本の大型株のなかから選別し、それを実質米ドル建ての運用成果が得られるファンドとなっています。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
順位 | 銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
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1位 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 日本 | 銀行 | 6.22% |
2位 | 東京海上ホールディングス | 日本 | 保険 | 5.44% |
3位 | トヨタ自動車 | 日本 | 輸送用機器 | 5.32% |
4位 | 日立製作所 | 日本 | 電気機器 | 4.65% |
5位 | キーエンス | 日本 | 電気機器 | 4.05% |
6位 | 日産化学 | 日本 | 化学 | 2.84% |
7位 | ソニーグループ | 日本 | 電気機器 | 2.84% |
8位 | 日本郵船 | 日本 | 海運 | 2.75% |
9位 | 富士通 | 日本 | 電気機器 | 2.68% |
10位 | 丸紅 | 日本 | 卸売 | 2.58% |
日本株高+円安をダブルで享受
ファンドのパフォーマンスは、とても好調です。
分配金込みのトータルリターンは、過去5年平均で年率25%を超えています。
また、日本大型株が特に好調であった過去3年で見ればそれは年率30%と驚異的なリターンがあがっていると言えます。
これは、日本株の上昇に加え、円安の影響によるものが大きいです。
とはいえ、ファンドとしても個別銘柄の入れ替えは随時行っており、その好影響もあると言えます。
例えば、直近では不安定な相場環境において独自の成長が期待できるニチレイ、日清食品ホールディングス等を新規で組み入れた一方、半導体関連銘柄であるルネサスエレクトロニクス、レーザーテック、東京エレクトロン等のウェイト削減を行っています。
ただ、日本株と為替の影響の両方を受けることもあり、ファンドのリスクはやや大きめです。
リスクは年率20%弱と、日本株平均よりも大きく、海外株のアクティブファンド並みとなっています。
しかし、ファンドの効率性を示すシャープレシオはとても高く、過去5年平均で1.3と、株式に投資するアクティブファンドのなかでもトップクラスの効率性となっています。
日本株の影響に加え、為替の影響も直接受けることから、ファンドの値動き自体は今後も大きくなることが想定されるものの、それ以上に高リターンがあげられていることもあり、とても優秀なアクティブファンドの一つと言えます。
買える金融機関一覧
5社 |
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