主要投資対象は、わが国の中小型株。中小型株は、わが国の株式市場全体の時価総額のうち、下位3分の1を構成する銘柄とする。ただし、より大きな時価総額を持つ企業や、新規公開銘柄等へ投資を行うこともある。独自のバリュー投資の運用哲学に基づき、株価が企業価値に対して割安に評価されている銘柄へ集中投資を行う。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。
イーストスプリング・インベストメンツ株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
日本の中小型株に投資するアクティブファンド
イーストスプリング・ジャパン中小型厳選バリュー株ファンドは、日本の中小型株(市場時価総額下位1/3の銘柄)を主な投資対象とし、中長期的な値上がり益の獲得を目指す株式ファンドです。
独自のバリュー投資哲学に基づき、企業価値に対して割安と判断される銘柄に集中投資し、精緻なボトムアップ分析により企業の持続可能な収益力を評価します。
主に国内金融商品取引所に上場されている中小型株を中心に運用しますが、時価総額がやや大きい銘柄や新規公開株にも一定の割合で投資することがあります。
運用は中長期視点で企業業績のトレンドやバリュエーションを重視し、市場のテーマ追随は避ける戦略です。
具体的な投資行動では、割安度の変化を敏感に捉え、株価動向や企業業績トレンドを踏まえながら銘柄を入れ替えています。
例として、直近では日揮ホールディングスやイリソ電子などへの投資が行われています。
高効率性、高パフォーマンスを併せ持つ
このファンドのパフォーマンスは、中長期的に好調です。
リターンの動きを見ると、日本の中小型株やTOPIXなどを大きく上回り、S&P500の円ベースに匹敵するものとなっています。
そして、注目すべきはリスクの小ささです。
年率10%程度のリスクとなっており、リターンが高いにも関わらず、リスクが抑えられています。
そのためシャープレシオは2前後で推移しており、かなりの高効率性を誇ります。
これは、一般的にリスクの大きい中小型株であるにも関わらず、ポートフォリオは約50銘柄程度と一定の集中投資と分散投資が行われており、かつ基本的には中長期保有をしている運用の成果と言えます。
売買回転率は1.2程度であるため、ファンド名にもある通りしっかりと銘柄分析を行い、「厳選」されていることが伺えます。
そしてバリュー株中心のポートフォリオのため、短期的な売買ではなく中長期保有が徹底されています。
つまり、日本の中小型バリュー株をしっかりとして銘柄選定の上、中長期運用ができているファンドです。
ただ、日本株市場全体の影響に加え、大型株主流になり中小型株が弱い相場もあるため、そういった環境ではパフォーマンスが悪化する可能性があります。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
イーストS・ジャパン中小型厳選バリュー株Fは、日本の中小型株にしぼって投資し、「割安株」に集中投資するアクティブファンドです。
中長期での値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う、バリュー株×中小型株というやや攻め寄りの商品性です。
運用手法
- 割安株への集中投資
- 「株価が企業価値に対して割安」と判断される銘柄に絞り込み、ある程度集中して投資します。
- テーマ株ブームや人気銘柄を追いかけるのではなく、「不人気だが実力のある企業」を拾うスタイルです。
- 銘柄選定のポイント
- 市場全体や過去水準と比較して割安な銘柄をスクリーニング。
- 個々の企業を詳細に分析し、「持続可能な収益力(稼ぐ力)」があるかをボトムアップで見極める。
- 企業業績の“長期トレンド”に着目し、短期的な人気テーマは追わない姿勢が強調されています。
- 中小型株ならではの工夫
- 中小型株は出来高が少ない銘柄も多いため、投資の際は流動性(売買のしやすさ)も考慮して組入を行います。
ポートフォリオの特徴
- 中小型株中心・銘柄数は比較的絞る
- 日本の中小型株を中心に構成され、組入銘柄数は50銘柄前後と「厳選」されたポートフォリオになっています。
- セクターは分散
- 銀行、不動産、機械、化学、電気機器、その他金融など、複数セクターに分散して保有しています。
- 上位には、銀行(コンコルディアFG)、不動産(大東建託)、電気機器(明電舎・リコー・沖電気)など、景気敏感株や製造業系の比率が目立ちます。
メリット
- バリュー×中小型という“ニッチ”な領域
- 市場の注目を集めにくい中小型の割安株に着目することで、「人気が出る前の銘柄」に投資できる可能性があります。
- アクティブ運用の実績
- 日本中小型株ファンドの中でも、各種ランキングや投信特集で評価されることが多く、雑誌等での受賞歴もあります(ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ日本中小型株部門での受賞など)。
- 長期目線での運用
- 中長期的な企業価値の伸びに着目する運用で、短期売買ではなくじっくり成長を待つスタンスです。
リスク・注意点
- 値動きが大きくなりやすい
- 中小型株は大型株に比べて株価のブレが大きく、相場環境によっては基準価額が大きく上下しやすいです。
- 割安株がすぐに見直されるとは限らない
- 「割安だから買う」戦略ですが、割安な状態が長く続くこともあり、短期的に成果が出ない時期もあります。
- アクティブファンドゆえのコスト
- 銘柄調査・アクティブ運用に伴い、インデックスファンドより信託報酬は高めです(詳細な料率は販売会社サイトや目論見書で要確認)。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


