主として、電力需要の拡大や電力市場の変革に伴い恩恵を受けることが期待される、世界の株式に投資を行う。銘柄の選定にあたっては、企業の成長見通しや株価の割安度等の分析を行うとともに、発電、送電、蓄電の3つの分野に着目する。実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。10月決算。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
電力需要による株価上昇
ファンドの愛称が「電力革命」であるように、世界の電力需要の拡大と電力分野の技術革新による値上がりを狙ったアクティブファンドです。
近年、AIやEV、データセンターで電気の使い方が激変しており、世界中で電力需要が高まっています。
その電力需要に対応するために省電力や電気の効率使用などといった新しい技術も開発されています。
このファンドは、そのような電力に関する変化に対応する企業に投資を行い、その恩恵を受けようとするものです。
具体的には、3つの分野(発電、送電、蓄電)の企業に分け、それぞれ成長度や割安性を考慮した配分を行っています。
ポートフォリオは、米国が約6割で残りは欧州企業となっています。
組入銘柄数は40銘柄弱と、一定の集中投資を行うファンドです。
売買回転率は2倍を超えており、銘柄入れ替えも一定行っています。
設定来は高パフォーマンス
設定が2024年と新しいアクティブファンドですが、これまでのパフォーマンスはかなり好調です。
リターンは年率50%を超え、円ベースの世界株平均を大きく上回ります。
一方リスクは22%程度と、これは平均並か少し高い程度で、集中投資している割には低く抑えられています。
電力企業というテーマにはなっているものの、その電力需要はAIや半導体によるものが大きく、広い意味でAI関連のテーマファンドとも言えるでしょう。
この電力需要による関連企業の業績は今後も続くことが予想されるものの、業種と銘柄数が少数であるため、相場が不安定な局面では大きく値下がりする可能性もあります。
運用実績が短いことから、いままでのところは好調なものの、大きな下落局面を経ていないため、この動きがずっと続くとは考えない方が良いでしょう。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド(愛称:電力革命)は、「電力需要の拡大」と「電力分野の技術革新(パワー・イノベーション)」の恩恵を狙って、世界の電力関連株に投資するアクティブファンドです。
為替ヘッジは原則行わず、長期的な値上がり益の獲得を目指す設計になっています。
投資コンセプトとテーマ
ファンドは「電力の大転換」をテーマに、電力をめぐる構造変化に着目しています。
- 電力需要の拡大
- 新興国の経済成長・都市化に伴う電力需要増加。
- データセンター、EV(電気自動車)、AI関連設備など、電力を大量に使う産業の拡大。
- 脱炭素とエネルギー転換
- 再生可能エネルギーの普及や原子力の高度化など、クリーンな電力へのシフト。
- CO2削減やエネルギー安全保障を背景に、電力インフラへの投資が増加。
- 電力インフラの高度化
- 発電所から送電網、蓄電(バッテリー)まで、スマートグリッド化や効率化ニーズが高まっている。
電力そのものではなく、「電力の使われ方や支える技術が変わること」による成長企業に投資するのが特徴です。
運用手法
3つの分野にフォーカス
- 発電:
- 再生可能エネルギー(風力・太陽光など)関連
- 高効率ガスタービン・新型原子炉などの発電技術企業
- 送電:
- 長距離・広域送電、送電ロス削減技術
- スマートグリッド関連の設備メーカーや電力会社
- 蓄電:
- 蓄電池、バッテリー素材、電力を貯めて使うためのシステム
自然言語処理を使った銘柄抽出
- ニュートン独自の自然言語処理システムで、企業の開示文書やニュースなどから「電化」「スマートグリッド」「クリーンエネルギー」などの関連度スコアを算出。
- スコアが高い企業を候補にしつつ、アナリストやファンドマネージャーが定性的な判断で最終的な投資銘柄・比率を決める、とされています。
主な特徴とポイント
テーマ性と分散のバランス
「電力革命」というテーマ型ファンドですが、電力会社・送配電網・設備メーカー・素材・IT(スマートグリッド)など、電力関連の中では比較的分散された投資が可能。
株式比率や外貨建資産比率に明確な上限を設けないため、テーマに沿って積極的に株式へ投資できる設計。
その分、一般的なバランス型や広く分散されたインデックスファンドより価格変動は大きくなりやすい点には注意が必要です。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。

