ファンド概要
主として、日本を含む世界の金融商品取引所に上場されている、破壊的イノベーション(既存の技術やノウハウの価値を破壊し、全く新しい商品やサービスを生み出すもの)を起こし得るビジネスを行う企業の株式(預託証書を含む)を投資対象とする。イノベーションの普及度合いや市場での評価は時間と共に変化することから、投資対象とするイノベーションは固定せず、随時見直しを行う。原則として、為替ヘッジを行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。
日興アセットマネジメント株式会社
「破壊的イノベーション」を起こせる企業へ投資
国内の運用会社は日興アセットマネジメントですが、実質の運用会社はアーク(ARK)社です。
アーク社とは、イノベーションに関する企業への投資に強みを持つアメリカの運用会社です。特徴としては、超高成長株といわれる銘柄へ集中投資することでその成長の恩恵を受けることを目的としています。
「破壊的イノベーション」とは、商品やサービスの性能をより高める「持続的イノベーション」の対義語にあたり、既存の技術やノウハウの価値を破壊し、全く新しい商品やサービスを生み出すことを指します。
過去の破壊的イノベーションの例では、18世紀末の蒸気機関や20世紀のコンピューターなどがあります。
しかし、超高成長株は株価の変動がかなり激しいため、集中投資をすると上昇時も下落時も大きな影響を受けます。
つまり、上がるときは大きく上昇するけど、下がるときは大きく下落する、という特性があります。
世界的に金利上昇が続く中、こういった銘柄群にはネガティブな環境かと思われますが、パフォーマンスはどうなんでしょうか。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート


出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|
ロク | アメリカ | コミュニケーション・サービス | 8.50% |
テスラ | アメリカ | 一般消費財・サービス | 8.10% |
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ | アメリカ | 情報技術 | 7.30% |
コインベース・グローバル | アメリカ | 金融 | 6.40% |
ブロック | アメリカ | 金融 | 5.40% |
ドラフトキングス | アメリカ | 一般消費財・サービス | 4.50% |
トゥイリオ | アメリカ | 情報技術 | 3.90% |
ユーアイパス | アメリカ | 情報技術 | 3.90% |
ユニティ・ソフトウェア | アメリカ | 情報技術 | 3.90% |
ショッピファイ | カナダ | 情報技術 | 3.70% |
「ARK銘柄」の値動きを表している
チャートを見て分かる通り、かなりのブレ幅です。
2020年は世界株平均を大きく上回り、基準価額も3倍近くまで上昇しています。
そうかと思いきや、2021年終わりから2022年にかけて大きく下落し、設定来マイナスになっています。
これは、超高成長株(ハイパーグロース株)と言われる銘柄に集中投資している影響です。
しかも、こういった銘柄は赤字体質で売上の成長のために、多額の借り入れによる経営を行うことが多く、金利の上昇に弱いという特徴があります。
まさに米国が利上げを行い金利が上昇したタイミングで大きく株価は下落しています。
タイミングが悪かったとも言える時期ですが、ここまで大きくブレると長期的な資産形成に向いているかと言えばクエスチョンです。
組み入れ銘柄数は約40と、高成長株に集中していることがわかります。そのため、分散投資が効いておらず、ある程度株に詳しい方は個別銘柄で選定していったほうが良いと思います。
また、ARK社はこういった高成長株の選定が得意な運用会社ですが、米国市場のETFでARK社のインデックスファンドも上場しています。
そちらの選択肢もありますが、この運用会社のファンドに投資する際は、かなりのブレがあるというリスクを前提に投資するべきでしょう。
買える金融機関一覧
2社 |
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