主として、日本を含む世界各国の上場株式の中から、ゼロ・コンタクト・ビジネス(非接触型ビジネス)を行う企業の株式などに投資を行う。株式の銘柄選定にあたっては、各企業の成長性、収益性、財務健全性、流動性等を勘案して行う。外貨建資産への投資にあたっては、原則として為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。6月決算。
アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
アーク社による超高成長株ファンド
このファンドは、実質の運用は米国のアーク社が行っています。
アーク社は、イノベーションを起こすような超高成長株の運用に特徴があります。
ここ数年の米国金利上昇では、大きな悪影響が出やすい銘柄群であり、同社のETFや他のファンドも運用パフォーマンスの悪化が目立っています。
このファンドのテーマとしては、「ゼロ・コンタクト」であり、非接触型ビジネスを得意とする銘柄に集中して投資しています。
世界経済はオフラインからオンラインへ、対面からデジタルへと移行しつつあります。
娯楽と仕事の両面において成長を牽引するのは、「ゼロ・コンタクト(非接触型)」やフリクションレス(手間やストレスがない状態)であるとみています。
この長期的なトレンドはモバイル・インターネットから始まり、新型コロナウイルスが世界で流行する間に加速し、消費者や企業の行動様式を恒久的に変化させたと考えられています。
かつ、最も緊急性の高い取り組みはDX(デジタル・トランスフォーメーション)、つまりクラウドやモバイル・コンピューティングをベースにデジタルによる業務フローを活用してビジネスを再構築することです。
このファンドは、そういった「ゼロ・コンタクト」関連企業へ積極的に投資をしています。
ハイリスクハイリターン
パフォーマンスを見ると、やはり他のアーク社のファンドやいわゆる「アーク銘柄」と言われるような超高成長株(ハイパーグロース株)の動きの典型といった形です。
リターンのブレが激しく、過去5年ではほぼゼロ、過去3年では50%近い数字となっています。
そのためリスクは年率40%近く、とても大きい値動きをしていることがわかります。
高成長株は、金利上昇に弱く、ここ数年の金利上昇、利上げの影響をもろに受けたファンドと言えます。
中長期的には日経平均や世界株平均に比べても大きく劣っています。
しかし、今後金利上昇が落ち着けば、本来の業績を反映した株価推移になると見られており、こういった超高成長株の動きも変わってくるとは思います。
とはいえテーマ型ファンドであり、銘柄群もリスクの大きな超高成長株に集中投資していることから、ファンド自体の値動きも大きいです。
これは今後も変わらないです。
「ゼロ・コンタクト」という言葉やテーマは一見魅力的に思えるかもしれませんが、ファンドとしては保有し続ける意味はないでしょう。
同様の銘柄に投資をしたいというのであれば、米国上場のETFでアーク社のものがありますし、他のファンドも類似しているものが多くあります。
ポートフォリオのごく一部で保有するのならば良いかもしれませんが、あまり長期的な運用の商品としては期待できないでしょう。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(愛称:ゼロ・コンタクト)は、世界のDX(デジタル化)関連株、とくに「非接触・ゼロコンタクト」ビジネス企業に投資するアクティブ型の株式投信です。
中長期での成長を狙うテーマ株ファンドで、為替ヘッジは原則行わないのが大きな特徴です。
運用手法と銘柄選定
- 銘柄選定の考え方:
- 成長性:DXやゼロ・コンタクト領域で今後の市場拡大が期待できるか。
- 収益性:売上・利益の伸び、ビジネスモデルの収益力。
- 財務健全性:過度な借金に頼っていないかなどのバランスシートの健全さ。
- 流動性:十分な売買高があり、必要なときに売買しやすいか。
- 実際の組入例:
- ロブロックス(オンラインゲーム・メタバース)、ロビンフッド(オンライン証券)、パランティア(データ分析プラットフォーム)など、デジタルサービスど真ん中の米国株が多く含まれています。
- 業種としては、情報技術、コミュニケーションサービス、一般消費財(EC関連など)が厚い構成です。
特徴(メリット・リスク)
良い点
- DX・非接触テーマへの集中投資:
- コロナ以降加速したオンライン化・クラウド化・デジタル決済などの成長テーマにまとめて投資できます。
- グローバル成長株へのアクセス:
- 米国の先端テックやプラットフォーム企業など、日本から個別に買いにくい銘柄にも、投信を通じて分散投資が可能です。
- 長期成長志向:
- 中長期の成長を目指しており、短期の分配金狙いではなく値上がり益重視の設計です。
気を付けたい点
- 価格変動リスク(値動きが大きい):
- 成長株・テック株が多く、相場の上下に敏感。基準価額も1日の値動きが比較的大きくなりやすいファンドです。
- テーマ集中リスク:
- DX・ゼロコンタクトという一つのテーマに絞っているため、テーマ自体が不調になるとファンド全体が影響を受けやすいです。
- コストの重さ:
- 信託報酬が年1.8%前後と、一般的なインデックスファンドより高め。長期投資ではコストがリターンを圧迫する可能性があります。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


