日本を含む世界各国の金融商品取引所等に上場している半導体関連企業(半導体及び半導体製造装置等の設計・製造を手掛ける企業や、これらの企業に製品・サービスを提供する企業等半導体産業から業績面で恩恵を受けることが期待される企業)の株式に投資する。主要投資対象ファンドを通じた組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。7月決算。
三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
運用期間短いものの純資産は激増
世界各国の株式の中から、半導体関連銘柄に特化した運用を行うアクティブファンドです。
設定が2023年と新しいファンドでありながら、純資産総額は2,000億円を超え、かなりの規模となっています。
近年、AIやデータセンターなどの需要によって半導体メーカーや半導体製造装置メーカーの売上は急激に伸びています。
株価もその影響から好調な業種であるため、注目されている結果でしょう。
ファンドのポートフォリオは、半数以上が米国で次いで日本、台湾、オランダなどと続きます。
銘柄数は45銘柄程度と、業種特化型ファンドとしてはある程度分散されており、規模別でも半数が大型株、半数が中小型株と、分散されています。
設定間もないため、そこまで運用実績はありませんが、個別銘柄の入れ替えを比較的機動的かつ大胆に行っている様子です。
例えば直近では、台湾の半導体メーカーのシリコン・モーション・テクノロジーの新規組み入れを行い、一方、韓国の半導体メーカーであるサムスン電子を全売却しています。
業種特化型でありながら機動的な銘柄入れ替えを行っているファンドですが、これまでのパフォーマンスを見てみます。
ハイリスクハイリターン
これまでの動きを見る限り、値動きはかなり大きめとなっており、半導体関連企業の値上がりも大きく取れる代わりに、調整局面では世界株平均よりも下落が大きくなってしまっています。
しかし、半導体業種全体と比べてどうかというと、このファンドは半導体市場全体よりも値動きは抑えられています。
直近の半導体関連株下落の影響は少なく、機動的な銘柄入れ替えなどが今のところ功を奏しているという印象です。
このファンドの設定来の平均を見ると、リスクもリターンも年率40%程度となっています。
これを見るだけでハイリスクハイリターンのファンドであるということがわかります。
では今後の動きについてどうかと言えば、どうしても半導体関連銘柄の動き次第と言わざるを得ません。
半導体関連銘柄の株価は半導体自体の値動きや需要の増減によって大きく左右されます。
そのため、銘柄ごとに差異はありつつも全体の動きは同方向に動きます。
投資家のポートフォリオとしては、このファンドはあくまで一部だけ保有するためのものです。
そして半導体業種全体の値動きよりも値動き自体は小さく抑えられているため、今後の値動きに対しても業種別インデックスよりは良い成果が期待できます。
ただ、運用実績が短いため、もう少し様子を見てから投資を判断すべきでしょう。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
半導体関連 世界株式戦略ファンド(愛称:半導体革命)は、世界中の半導体関連企業の株式に投資し、中長期の値上がり益を狙うアクティブ型のテーマファンドです。
半導体そのものだけでなく、製造装置や素材・サービスなど「半導体産業から恩恵を受ける企業」をまとめて買えるのが大きな特徴です。
投資対象と「半導体関連企業」の定義
交付目論見書では、半導体関連企業を次のように定義しています。
- 半導体および半導体製造装置などの設計・製造を手掛ける企業
- それらの企業に製品・サービスを提供する企業
- 半導体産業の拡大から業績面で恩恵を受けることが期待される企業(素材・部品・EDAソフト、検査装置なども含むイメージ)
つまり、「チップメーカーだけ」ではなく、前工程・後工程の装置メーカーや素材、関連サービスまで広くカバーする設計です。
ファンドの特徴(メリット)
- 世界の半導体関連株に1本で分散投資できる
- 米国・日本・欧州・アジアなど、地域をまたいで半導体関連企業に投資。
- サプライチェーン全体をカバー
- 半導体メーカー、製造装置メーカー、素材・部品、関連サービスなど、半導体産業の“川上から川下”までを広く対象にする。
- 長期の成長テーマに乗れる
- AI・データセンター・自動運転・IoTなど、半導体需要を押し上げる長期トレンドの恩恵を受ける企業群に投資。
- アクティブ運用による銘柄選別
- 単なる指数連動ではなく、成長性・割安度を見て、リーダー企業と将来の成長企業を組み合わせる設計。
リスク・注意点
- 株価変動リスク(ハイリスク寄り)
- 株式100%に近い運用で、半導体セクターに集中しているため、世界株の分散ファンドより値動きは大きくなりがち。
- 業種集中リスク
- 半導体関連という1つのテーマに投資するため、半導体市況が悪化したり、半導体株が調整すると基準価額も大きく下がりやすい。
- 為替リスク
- 主要投資対象ファンドを通じた外貨建資産は、原則為替ヘッジなしのため、円高になると円ベースのリターンが押される可能性。
- コスト(信託報酬)がインデックスより高め
- テーマ型+アクティブ運用+ファンド・オブ・ファンズという構造上、低コストのインデックスファンドに比べると信託報酬は高めの水準。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


