主要投資対象は、世界のインフラ関連企業(公益、通信、エネルギーおよび運輸等の日常生活に必要不可欠なサービスを提供する企業)が発行する米ドル建て債券。投資する債券は、原則として取得時においてBBB-格相当以上の格付を取得しているものに限る。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。5月決算。
三菱UFJアセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
インフラ関連企業の米ドル建て社債
このファンドは、世界のインフラ関連企業が発行する米ドル建て社債へ投資を行う債券ファンドです。
実際にはポートフォリオのほとんどは米国企業の債券を保有しています。
インフラ関連企業とは、公益、通信、エネルギーおよび運輸等の日常生活に必要不可欠なサービスを提供する企業を指し、これらの企業は業績が比較的安定しており、債券の発行も多いという特徴があります。
ポートフォリオは、500銘柄以上の債券へ分散投資を行っており、組み入れ銘柄はBBB-以上の投資適格債券のみとなっています。
平均利回りは5%を超え、一定の利回り収益を確保しつつ、安定性に重きを置いた運用となっています。
債券価格はマイナスも円安の影響でプラスリターン
パフォーマンスを見ると、債券ファンドらしく値動きを抑えつつもリターンが積み上げられていることがわかります。
トータルリターンは、年率7%前後で推移し、値動きも抑えられているため安定的な動きを見せています。
しかし、運用の効率性を示すシャープレシオは1未満であり、必ずしもリスクに見合ったリターンが得られているわけではありません。
そして、一見そのように安定的なリターンが得られているものの、運用の中身はあまり良くありません。
近年の金利上昇により、米ドル建ての債券価格は大きく下落してしまっているからです。
特にこのファンドは、投資適格社債の組み合わせのため、金利の影響を受けやすいポートフォリオとなっています。
つまり、ファンドとしては円安の影響でプラスになっているものの、債券運用自体はマイナスになってしまっているのです。
ただ、金利の影響が一時的だとすると、ポートフォリオに組み入れられている債券は安定的な業種が多いです。
今後は、引き続き金利の影響には左右されるため、投資するにあたってはそのあたりには注意が必要なアクティブファンドです。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンドは、「世界のインフラ関連企業の社債を中心に投資し、利息収入と値上がり益の両方を狙うアクティブ型の債券ファンド」です。
インフラという“生活の土台”に関わる企業の債券に絞ることで、比較的安定したキャッシュフローと、株式より抑えめの値動きでインカムを取りに行く設計になっています。
投資対象とインフラ債券のイメージ
- 主な投資対象
- 世界のインフラ関連企業(公益、通信、エネルギー、運輸など)が発行する米ドル建て債券
- 取得時におおむねBBB−格相当以上の格付けを持つ「投資適格債」を中心
- インフラ関連企業とは
- 公益:電力会社・ガス会社・上下水道事業者など
- 通信:通信ネットワークやデータセンターを運営する企業
- エネルギー:パイプラインや送電網などエネルギー供給インフラ
- 運輸:鉄道、空港、港湾、高速道路の運営会社など
「世の中がどんな景気でも、電気や通信、交通は止まらない」という特徴を持つ企業群の債券に絞ることで、事業キャッシュフローの安定性を重視したポートフォリオになっています。
債券の選び方・リスク管理
- マクロ分析
- 世界の金利動向、景気サイクル、インフレ見通しなどを分析し、ポートフォリオのデュレーション(価格が金利変動にどれくらい敏感か)を調整
- セクター(業種)配分
- 公益・通信・エネルギー・運輸などのセクター間のバランスを取りつつ、割安・割高感や規制環境などをチェック
- 個別企業の分析
- 財務内容、キャッシュフローの安定度、規制リスク、事業の競争力などを分析し、信用リスク(返済能力)を精査したうえで銘柄選定
- 運用の指図権限
- マッコーリー・インベストメント・マネジメント・グローバル・リミテッドに運用指図を委託し、専門チームがグローバルに銘柄選択を行う体制
主な特徴・メリット
- インフラという“生活必需”セクターへの特化
- 公益・通信・運輸など、景気に左右されにくいビジネスモデルの企業債券を中心にすることで、キャッシュフローの安定性を重視したポートフォリオ
- 世界中に分散したインフラ債券投資が1本で完結
- 個人投資家が自分で世界のインフラ企業の債券を集めるのは現実的に難しく、このファンド1本で地域・セクター・発行体を広く分散できる点が大きな魅力です。
- マッコーリーの専門チームによるアクティブ運用
- インフラ投資に強みを持つマッコーリーグループのノウハウを活用し、マクロ分析と個別分析を組み合わせた銘柄選択を行う点が差別化要素です。
注意点・リスク
- 債券ファンドでも価格は上下する
- 金利上昇局面では債券価格が下落し、基準価額が下がるリスクがあります(特にデュレーションが長めの時期)。
- クレジットリスク(信用リスク)
- 投資適格中心とはいえ、企業の業績悪化や格下げ・規制変更などで債券価格が下落する可能性があります。
- 為替リスク(ヘッジなしコース)
- 円高になると、ドル建て資産の円換算価値が目減りし、基準価額の下押し要因になります。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


