ファンド概要
主として、世界(日本を含む)の資産(株式、REIT、債券)に分散投資を行う。世界の株式やREITなどの現物の組入総額と株価指数先物取引や国債先物取引の買建総額の組入合計額が、信託財産の純資産総額の3倍相当額となるように投資を行う。原則として、為替ヘッジを行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。9月決算。
日興アセットマネジメント株式会社
レバレッジをかけた分散投資をするファンド
日本と海外の株式、REIT、債券の3つの資産に分散投資を行うファンドですが、分散投資を行いつつも3倍のレベレッジをかけて運用を行うアクティブファンドです。
投資先は全てインデックスファンドや指数先物などを利用しているため、個別銘柄の売買や選定は行いません。
株式、REIT、債券と3つの異なる動きをする資産に分散投資をすることにより、投資のリスクを抑えた安定運用を目指すものです。
ただそれに加え、パフォーマンスを最大化するために3倍のレバレッジをかけているというものです。
資産の分散を行うことにより、リターンは株式よりも劣りますが、その分安定性は高まります。
その安定性を高めたうえで、投資金額の3倍になるようにレバレッジをかけているということで、実質のリスクも高まるもののリターンは安定的に得ることが期待できます。
資産ごとの配分は、レバレッジをかけた後の比率で、株式が約60%、REITが約40%、債券が約200%となっており、債券が資産の2/3を占めるポートフォリオです。
それぞれの資産において、日本、先進国、新興国が含まれており、それらの比率は資産内においてほぼ均等となっています。
リスクを低減させる効果のある資産分散と、リターンを最大化する効果のあるレバレッジを組み合わせた珍しいファンドです。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト(国内REIT)
順位 | 銘柄名 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
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1位 | 日本ビルファンド投資法人 | 日本 | REIT | 1.29% |
2位 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 日本 | REIT | 1.12% |
3位 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 日本 | REIT | 1.00% |
4位 | 日本プロロジスリート投資法人 | 日本 | REIT | 0.87% |
5位 | 日本都市ファンド投資法人 | 日本 | REIT | 0.85% |
6位 | GLP投資法人 | 日本 | REIT | 0.83% |
7位 | 大和ハウスリート投資法人 | 日本 | REIT | 0.72% |
8位 | オリックス不動産投資法人 | 日本 | REIT | 0.65% |
9位 | ユナイテッド・アーバン投資法人 | 日本 | REIT | 0.65% |
10位 | アドバンス・レジデンス投資法人 | 日本 | REIT | 0.58% |
どれか悪い資産があると弱い
直近のパフォーマンスを見ると、レバレッジをかけている分、リスク(値動き)は大きくなっているものの、リターンは低迷しています。
過去3年のリターンはほぼゼロ近辺で推移しており、過去5年でも大きなリターンは出ていません。
一方リスクは、年率20%前後と、レバレッジをかけていることもあり大きな値動きとなっています。
一般的に資産分散を行い、かつ債券がほとんどを占めるポートフォリオでは、リターンは安定的に得られ、リスクは抑えられると言われています。
しかし、このファンドは現状そうなってはいません。
それぞれの資産の投資比率と変動を見てみると、ポートフォリオの中で株式については順調なものの、REITと債券がかなり弱くなってしまっています。
特にポートフォリオの2/3を占める債券については、為替の円安効果はあるとは言え、世界的金利上昇の影響で大きく値下がりしています。
レバレッジをかけずに分散投資しているファンドは、円安の影響などにより債券の値下がりは目立ちませんが、このファンドの場合は3倍のレバレッジをかけたことによりそれが明確になってしまっています。
現状はパフォーマンスはあがっていないものの、債券資産が本来の安定的な動きをしていれば、株式とREITとの分散投資の効果も大きくなります。
分散投資とレバレッジ投資という2つの相反する投資手法を組み合わせたファンドですが、長期的なパフォーマンスには期待できると思われます。
買える金融機関一覧
38社 |
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フィデリティ証券 |
楽天証券 |
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SBI証券 |
SMBC日興証券 |
あかつき証券 |
ひろぎん証券 |
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