世界の取引所に上場しているETFに投資することにより、実質的に世界の株式、債券、リートおよびコモディティに分散投資する。各資産の配分にあたっては、マーケットデータ等の分析に加え、対象資産の期待収益率、リスクおよび相関等の推計値を考慮し配分比率を決定する。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。6、12月決算。
SBI岡三アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
毎月AIが資産配分を変える
AIによる資産配分を行うバランス型ファンドです。
世界中の株式、債券、金などをバランスよく組み入れ、その配分比率はAIによる最適化を行うというものです。
投資先は全てインデックスファンドで、直近の組み入れは株式6割、債券4割といったところです。
その資産配分は、毎月見直しを行い、リバランスだけでなく各資産ごとの期待されるリターンや値動き(リスク)をもとにAIが決定します。
つまり、株式市場が不調の時は債券や金などを厚めに、好調なときは株式を集めにするといったような配分変更が行われています。
設定からそこまで運用期間が長くありませんが、注目度は高いアクティブファンドの一つです。
これまで好調も不安定時の投資行動を見たい
これまでのパフォーマンスは、効率的な運用であることが目立ちます。
シャープレシオは2を超えており、リスクを抑えながらもうまくリターンがあげられています。
リスクは年率10%未満となっており、これは株式だけでなく債券など守りの資産も含むバランス型ポートフォリオであるためです。
一方リターンは年率20%を超えており、バランス型ポートフォリオのなかではかなり高くなっています。
これは株式市場が好調であったため組み入れも株式多めにしている局面であったということによるものです。
これまでのところ毎月市場に応じて機動的に資産配分を変更しており、それが効果的になっています。
ただ、相場が不安定な局面や下落局面、さらには過去の一時的な大幅下落時~リバウンド局面にどのように作用するのかは不明です。
運用実績が少ないため、そのような相場局面でどのような投資行動を取るのか、パフォーマンスはどのように変わるのか、そのあたりを見てから投資判断はすべきだと思われます。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
ROBOPROファンドは、AIとロボアドバイザーの仕組みを投資信託の形にした「おまかせ運用型」のファンドで、世界の株式・債券・REIT・金などに分散投資する商品です。
AIが将来のリターンを予測し、原則毎月ポートフォリオを組み替えることで、長期での資産形成を狙う設計になっています。
運用手法(AI・ロボアドの中身)
ROBOPROファンドの一番の特徴は、「AIによる将来予測+アルゴリズムによる自動配分変更」という運用プロセスです。
- 先行指標データをAIが分析
- TOPIX、S&P500、ドル円、米10年債利回り、ハイイールド債、原油、金、銅など、40以上のマーケットデータを入力。
- これらの動きや相関関係から、各資産クラスの約1ヶ月後のリターンを機械学習で予測する仕組みになっている。
- ポートフォリオ最適化
- 予測された各資産のリターン、リスク(値動きの大きさ)、資産同士の相関をもとに、金融工学に基づくアルゴリズムで「最適な配分」を計算。
- 人の裁量を極力排除し、ルールに沿って客観的に配分を決める点が特徴。
- リバランス(配分調整)の頻度
- 原則として毎月1回リバランスを実施し、AIが出した最新の予測に合わせて配分をダイナミックに変更する。
- 相場急変時には臨時のリバランスも行い、防御的な配分に切り替えることもある。
この結果、ある時期は株式比率を高め、別の時期には債券・金・REITなど守りの資産を厚くするといった「機動的な資産配分」が自動で行われます。
具体的な特徴
- 世界中に自動で分散投資
- 1本買うだけで、世界の株式・債券・REIT・金など8資産に国際分散投資したのと同じ効果を狙える設計。
- ETFを通じて投資するため、比較的低コストで幅広い市場にアクセスできる。
- AIが相場を先読みして配分変更
- 過去データだけでなく、金利や為替、株価指数など先行指標をAIが多角的に分析して「1ヶ月先のリターン」を予測。
- 上昇が期待される資産の比率を増やし、逆に下落リスクの高い資産の比率を落とすことで、リターンの最大化とリスク抑制を目指す。
- 感情に振り回されない運用
- 人間だと「暴落が怖くて売ってしまう」「上がると欲が出る」といった感情で判断しがちだが、アルゴリズムは一貫したルールで淡々と運用する。
- コロナショック前後のような激しい相場でも、AIの予測に基づいて配分を切り替えた実績があるとされる。
- 手間がほとんどかからない
- 銘柄選びやリバランス、経済指標のチェックなどを自分で行う必要がなく、「入金しておけばあとはおまかせ」で運用が続く。
注意点・デメリット
- 手数料はインデックス投信より高め
- ロボアド「ROBOPRO」では運用手数料が年率1.1%(3000万円超部分は0.55%)で、一般的なAIロボアドと同程度の水準。
- インデックス型投信(eMAXIS Slimなど)の信託報酬と比べると明らかに高く、「AIによる予測とおまかせ運用」に対してそのコストを払うかどうかが判断ポイントになる。
- 中身(AIのロジック)はブラックボックス
- どのデータを使い、どのようなモデルで予測しているかの詳細は非公開で、投資家は結果の配分しか見えない。
- 「なぜこのタイミングで株式比率を下げたのか」などを自分で納得しにくい点は、人によってはストレスになり得る。
- 自分のリスク許容度に合わせづらい
- 一般的なロボアドのように「リスク許容度を診断して保守型~積極型を選ぶ」という形ではなく、「ファンドとして1つの運用方針」があるのみ。
- もっとリスクを抑えたい、逆にもっと攻めたいといった細かな調整は、投資額や他の商品との組み合わせで自分でコントロールする必要がある。
- AIでも損失リスクは当然ある
- AIが予測していても、相場は常に不確実であり、元本保証は一切ない。
- 株式・債券・REIT・金などに投資する都合上、株価変動リスク、為替リスク、金利リスク、不動産リスク、コモディティリスクなど、幅広いリスクを負うことになる。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。

