主要投資対象は、国内外の上場株式。長期的な経済循環や経済構造の変化、経済の発展段階等を総合的に勘案して選ばれた国内外の株式市場のなかで、長期的な産業のトレンドを勘案しつつ、定性・定量の両方面から徹底的な調査・分析を行い、その時点での市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資し、信託財産の長期的な成長を図る。ファミリーファンド方式で運用。9月決算。
レオス・キャピタルワークス株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
日本株+αのアクティブファンド
レオス・キャピタルワークスが運用を行い、その直販(証券会社などの金融機関を通さずに運用会社自らが販売も行うこと)のみのアクティブファンドです。
運用会社の特徴として、社長含めファンドマネージャー、アナリスト、エコノミストが全員顔と名前を出して運用経過を公表していることが挙げられます。
その旗艦ファンドであるこのファンドは、主に日本株に投資を行い、少数でありながらも海外株、特に米国株にも投資を行っています。
組み入れ銘柄数は200銘柄程度と、かなり分散投資されており、大型株だけでなく中小型株も多く組み入れたポートフォリオとなっています。
業種別では市場平均とほぼ同じ構成であるものの、個別銘柄ではその分析結果による組み入れがしっかりと行われています。
組入上位ではトヨタ自動車や三井住友フィナンシャルグループなど、日本を代表する大型株が多い一方、TDKやM&A総研ホールディングスなどといった時価総額ベースでは比較的小さい銘柄も積極的に多く組み入れています。
また、わずかでありながらも米国株の組み入れも行っており、NVIDIAやQUALCOMMなどが上位にあがっています。
売買回転率は1倍程度とそこまで高くなく、しっかりと銘柄分析を行ったうえで長期保有が基本となっています。
長期では高パフォーマンスも、近年は苦戦
ファンドのパフォーマンスは、2008年の設定来では大きくTOPIXなど指数を上回り、かなりの高リターンがあがっています。
しかし、近年は苦戦しており、過去3年、過去5年で見ればTOPIXを大きく下回るリターンとなってしまっています。
それは過去10年ほど遡っても同様であり、設定来では良いものの、直近は良くありません。
つまり、設定来の高パフォーマンスは、設定当初の2008年から数年はかなり良かったものの、それ以降はそこまで良くなく、さらに直近数年間は悪い、ということです。
直近のパフォーマンスを詳しく見ると、リターンは過去5年では約7%と市場平均を大きく下回ります。
しかし、銘柄分散をしているため値動きは抑えられており、リスク値は市場平均以下に抑えられています。
ただ、リスクに見合ったリターンは全くあげられておらず、運用の効率性を示すシャープレシオは、過去5年では0.7とかなり低いです。
そもそもファンドは長期のパフォーマンスで見るべきであるため、直近が悪いとは言え今後10年やそれ以上先を見越せば問題ないかもしれません。
しかし、いくら設定来で良いとは言え、過去3年や5年でここまで悪い数字になっているということから、新たに投資をする対象としてはやや不安な印象です。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
ひふみ投信は、日本を中心とした国内外の成長企業に投資しつつ、「守りながらふやす」ことをめざすアクティブ型の日本株ファンドです。
運用コンセプトと思想
- キャッチフレーズは「守りながらふやす」。
基準価額の上下によるハラハラ感をできるだけ抑えつつ、着実なリターンを目指すことを掲げています。 - 長期の資産形成を重視。
10年、20年といった長期のつみたて投資を前提に、時間分散と複利効果を活かす設計です。 - 「顔が見える運用」を強調。
マンスリーレポートや動画・セミナーなどで、ファンドマネージャーが投資判断や相場観を積極的に発信している点も特徴です。
運用手法のポイント
ひふみ投信の運用は、ざっくり言うと「成長株の厳選+割安度+機動的なリスク調整」という三つ巴です。
- 銘柄選定:
- 長期的な産業トレンドを踏まえ、業績拡大が見込める成長企業をボトムアップで厳選。
- 定性(ビジネスモデル・経営陣)と定量(業績・財務指標)の両面から徹底的に調査・分析し、将来価値に対して割安と判断する銘柄に投資します。
- PERやPBRが割安で、営業利益が高い成長を続けている中小型株を得意とするとの指摘もあります。
- 資産配分・リスク調整:
- 株式の組入比率を機動的に変化させるスタイルで、相場が不安定なときは現金や短期資産の比率を高め「守り」を厚くする方針です。
- 逆に割安感が強まった局面では積極的に株式比率を高め、「攻め」に転じる運用を行います。
- 投資スタイル:
- 中長期での株価上昇を狙うアクティブ運用で、指数そのものをなぞることはしません。
- 日本株が中心ですが、必要に応じて海外株も組み入れ、柔軟なポートフォリオを組みます。
具体的な特徴
- アクティブ型ならではの“おまかせ感”
個別株を自分で選ばなくても、プロが銘柄選定から売買タイミングまで対応してくれるため、「日本株をプロに一括で任せたい人」に向いています。 - ボラティリティ(値動きのブレ)を抑えにいく姿勢
日経平均などの株価指数に比べ、リスク(値動きの振れ幅)を抑えつつ、上昇局面では指数以上のリターンを狙うことを目標にしていると紹介されています。 - つみたて投資との相性
公式サイトでも、長期の積立投資を推奨しており、「毎月コツコツ買うことで高い時には少なく、安い時には多く買える」というドルコスト平均法との相性が良いとされています。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


