ファンド概要
主要投資対象は、世界のクラウド関連企業の株式。独自のボトムアップリサーチにより各銘柄に付与したレーティングに加え、株価の割安度、流動性等を勘案し、それぞれの関連企業株式への投資配分にも配慮した上で、ポートフォリオを構築する。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。4月決算。
野村アセットマネジメント株式会社
先進国の「クラウド関連企業」に特化
ファンド名にある通り、「クラウド関連企業」に特化した運用を行うアクティブファンドです。
クラウド関連企業とは、クラウド技術を活用して、SNS等のアプリケーションやEコマース、ソフトウエアサービス等を消費者または企業向けに展開する企業(クラウド・コマース&サービス企業、クラウド・ソフトウエア企業)、クラウドのプラットフォームや、ソフトウエア機能等の様々なクラウドサービスを提供する企業(クラウド提供企業)、クラウド機能や関連サービスの基盤となる半導体やハードウエア等を提供する企業(クラウド用インフラ企業)をいいます。
ポートフォリオは、米国が約8割と大部分を占め、残りはオランダ、イスラエル、フランスなどの銘柄です。
業種別では大半はテクノロジー企業で、組入銘柄数は約50銘柄ほどとなっています。
組み入れ銘柄では、マイクロソフトやエヌビディア、アマゾンやメタなど、米国を代表するテクノロジー企業が上位にあがっています。
売買回転率は0.8倍と、そこまで高くなく、大胆な銘柄入れ替えというよりは、比率調整などのリバランスがメインの投資行動となっています。
とはいえ、アルファベットの一部売却や、エラスティックの新規買い付け等を行っており、市場環境に応じた取引も行っている様子です。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
順位 | 銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | APPLE INC | 米国 | コンピュータ・周辺機器 | 9.10% |
2位 | FACEBOOK INC-A | 米国 | インターネットソフトウェア・サービス | 5.20% |
3位 | MICRON TECHNOLOGY | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 4.40% |
4位 | ALPHABET INC-CL A | 米国 | インターネットソフトウェア・サービス | 4.30% |
5位 | ALIBABA GROUP HOLDING-SP A | 中国 | インターネットソフトウェア・サービス | 4.20% |
6位 | INTEL CORP | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 4.10% |
7位 | ON SEMICONDUCTOR CORPORATION | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 3.80% |
8位 | APPLIED MATERIALS | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 3.80% |
9位 | SQUARE INC – A | 米国 | 情報技術サービス | 3.70% |
10位 | BROADCOM LTD | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 3.50% |
テクノロジー+半導体に左右
パフォーマンスを見ると、業種特化型のテーマ型ファンドにありがちな値動きを見せています。
特に、テクノロジー企業に集中していることから、その影響を大きく受けています。
過去5年のリターンでは、S&P500とほぼ並ぶものの、テクノロジー企業が好調であった2020年や2021年などはS&P500を60%以上も上回る場面も見られました。
しかし、その後の下落も大きく、過去5年で均してみると市場平均並みのリターンです。
過去3年で見れば、市場平均を大きく下回り、S&P500のリターンを50%ほど下回るなど、直近はかなり苦戦しています。
そのため、ファンドの値動きは大きく、リスクは年率25〜27%程度にのぼり、かなり大きい数字となっています。
テクノロジー企業やクラウド関連企業のパフォーマンスが良い時は短期的にかなりのパフォーマンスになるものの、総じて値動きが大きくリスクはとても高いファンドだと言えます。
つまり、運用の効率性は高くなく、シャープレシオも1を下回っており、長期的に投資するには難しいアクティブファンドです。
買える金融機関一覧
4社 |
---|
SBI証券 |
岩井コスモ証券 |
楽天証券 |
野村證券 |