主要投資対象は、国内の株式。割安な株式関連資産等に対して集中的に投資し、中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として積極的に運用を行うことを基本とする。銘柄の選定にあたっては、経営者の企業価値向上へのコミットメント、安定したキャッシュフローの創出、優良資産の保有の観点から行う。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。
シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
中小型株バリュー株に投資
こちらのファンドは、日本の中小型株を中心に投資を行うアクティブファンドです。
投資対象は、割安株であり、投資を通じて経営者などと対話を通じて企業価値を上げていく行動を行います。
いわゆる、「物言う株主」として投資先の経営に対して積極的に関与していく方針を取っています。
具体的な投資アプローチは、
- ①キャッシュフローと資産分析に基づいた割安銘柄の発掘
- ②企業価値評価(バリューアップ効果を見込まずに十分魅力的な投資対象の発掘)
- ③経営者評価(面談を通じ、企業価値向上のために協調できる投資先かを審査)
- ④株価ドライバー分析を通じた、企業価値向上施策の特定
- ⑤企業価値向上施策を実行するためのコンセンサス作り
- ⑥企業価値向上のためのコミュニケーション
- ⑦投資期間を通じて企業価値向上の後にフェアバリューでの売却が目標
となっています。
そのような投資手法のため、投資先は中小型株中心であり、銘柄数も30銘柄未満と、集中投資、かつ長期保有前提の投資になっています。
高シャープレシオ
ファンドのパフォーマンスは、中長期的にTOPIXを上回る好調なものとなっています。
投資銘柄数が少ないことと中小型株中心のポートフォリオのため、一時的にリターンがTOPIXを下回る場面はあるものの、それは短期的です。
少なくとも、過去3年、過去5年などで比べてみると、一定の超過リターンが得られていることがわかります。
そして、パフォーマンス面での特徴は、集中投資かつ中小型株メインのポートフォリオでありながら、とても効率的な運用ができているという点です。
値動きを示すリスクは年率10%未満で推移しており、これは株式ファンドの中でもかなり低い数値となります。
リスクを抑えつつもリターンは市場平均以上であるため、運用の効率性を示すシャープレシオはとても高く、中長期平均では2前後と、驚異的な効率性となっています。
これは集中投資をしていてもリスクが高くなっておらず、徹底した銘柄分析の結果、割安な銘柄に投資できているだけでなく、その投資先の株価上昇のヒット率がかなり高いことを示します。
経営に関与した結果企業価値が高まったのかはわかりませんが、少なくともこのファンドが投資している銘柄の多くは株価上昇をしているという実績はあります。
市場平均以上のリターンを得るためのファンドをお探しの方にはぴったりの日本株ファンドと言えます。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
シンプレクス・ジャパン・バリューアップ・ファンドは、「日本株の中から割安で、かつ企業価値の“底上げ余地”が大きい企業を選び、自ら働きかけて価値向上を狙うアクティブ日本株ファンド」です。
運用手法とバリューアップ戦略
このファンドの最大の特徴は、「割安株への投資」+「企業価値向上への働きかけ(バリューアップ)」の二段構えになっている点です。
- 割安株の発掘
- キャッシュフローや保有資産などを分析し、企業価値に対して株価が割安な銘柄を選別。
- バリューアップ効果(経営改善など)を織り込まなくても投資妙味がある水準かどうかをまずチェックするスタイル。
- バリューアップ型のエンゲージメント
- 経営陣との対話や提言(資本政策の見直し、インセンティブプラン導入など)を通じて企業価値の引き上げを狙う。
- 「マネジメント・フレンドリー」「マーケット・フレンドリー」を掲げ、敵対的なアクティビストではなく“協調型”のスタンスを取る点がポイント。
- 集中投資・アクティブ運用
- 割安でバリューアップ余地が大きいと判断した銘柄に、ある程度集中して投資する方針で、多くても数十銘柄程度のポートフォリオ構成。
必要に応じてポートフォリオのデルタ・ヘッジ(先物などによる株式市場下落ヘッジ)も行うなど、機動的なリスク調整も取り入れている。
組入銘柄とポートフォリオの特徴
- 組入銘柄数:直近データでは27銘柄程度と、インデックスに比べてかなり絞り込んだ構成。
- 主な組入例:住友電気工業、アマダ、かんぽ生命保険など、製造業・金融など幅広いセクターに分散しつつも、一社あたりの比率は高め。
- セクター制約:特定業種に偏らないようセクター制約は設けず、国内上場株式全般から選好銘柄を自由に選ぶスタイル。
コスト・リスクのポイント
- 信託報酬・成功報酬
- 通常の信託報酬に加えて、基準価額が一定水準を超えた場合に、その超過分の22%(税抜20%)を成功報酬として受け取る仕組みになっている。
- 成功報酬型ゆえに、インデックスファンドや一般的なアクティブファンドと比べても投資家負担は重くなりやすい点に注意が必要。
- 主なリスク
- 集中投資・中小型寄りの銘柄も含むため、TOPIXなど広く分散された指数と比べると価格変動リスクは高め。
- バリューアップ活動が想定通り進まない場合や、市場が企業価値向上をなかなか評価しない場合、長期間パフォーマンスが伸び悩む可能性もある。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


