グローバルESGハイクオリティ成長株式(未来の世界)【いろいろ不思議なファンド】

ファンド情報

ファンド概要

主としてわが国および新興国を含む世界の金融商品取引所上場株式(上場予定を含む)に投資を行う。ポートフォリオの構築にあたっては、投資アイデアの分析・評価や、個別企業の競争優位性、成長力、ESG(環境、社会、企業統治)への取り組みなどの評価に基づき選定した質の高いと考えられる企業の中から、市場価格が理論価格より割安と判断される銘柄を厳選して投資を行う。

アセットマネジメントOne株式会社

流行りの「ESG投資」ファンド

ここ数年、世界的に流行っている「ESG投資」をすると謳っているファンドです。

ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの要素を重視した投資方法のことです。

ESG投資は、企業の業績を評価する上で、企業が環境保護に努めているか、労働環境が優れているか、企業統治が健全かなどを考慮します。

企業と社会にとって有益なものへ投資することで、社会的なインパクトを生み出すという点で、今後の投資のトレンドとして注目されています。

果たして投資としてのパフォーマンスはどうなんでしょうか?

ファンドの実績

パフォーマンスチャート

出所:Yahoo!ファイナンス

世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。チャートはグローバルESGハイクオリティ成長株式(H無)

組み入れ銘柄上位リスト

銘柄業種組み入れ比率
ウーバー・テクノロジーズ米国資本財・サービス8.80%
サービスナウ米国情報技術8.60%
HDFC銀行インド金融7.20%
アドビ米国情報技術6.30%
ノボ・ノルディスクデンマークヘルスケア5.40%
ショピファイカナダ情報技術5.20%
セールスフォース米国情報技術4.90%
モンクレールイタリア一般消費財・サービス4.90%
アマゾン・ドット・コム米国一般消費財・サービス4.70%
メルカドリブレ米国一般消費財・サービス4.70%

設定から3年にもかかわらず資産残高1兆円クラス

現在日本のアクティブ投資信託の中でもトップクラスの資産残高を誇る当ファンドですが、いろいろ不思議です。

パフォーマンスを見てみると、為替を考慮した世界株や日経平均にも劣っています。本来ESG投資は社会的貢献だけでなく、投資パフォーマンスも良いとされているはずなのですが。

設定から3年で約1兆円ファンドになっているすごいファンドですが、販売会社が少なく大手金融機関ではみずほグループしか入っていません。しかも運用会社もみずほ系列です。

投資家に好まれて買われているファンドではなく、販売する金融機関側の思惑がぷんぷんするファンドです。

組み入れ銘柄を見ると、ある程度はESG投資を意識した銘柄を組み入れているようですが、そこまでこだわりがあるようには思えません。「流行りの単語を使えば販売しやすいから」と感じてしまいます。

私たち金融の専門家からすると、ここまで残高が増えてそのまま減っていないことが不思議です。

ESG投資というコンセプト自体は悪くないので、今後パフォーマンスが良くなると期待したいです。

買える金融機関一覧

13社
PayPay証券
あかつき証券
みずほ信託銀行
みずほ証券
みずほ銀行
三十三銀行
三豊証券
信金中央金庫
富山第一銀行
岩井コスモ証券
東和銀行
第一生命
筑波銀行
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