米ドル建て高利回り事業債(ハイ・イールド・ボンド)を中心に分散投資。主に、Ba格以下またはBB格以下の格付けの事業債に投資。ボトム・アップ・アプローチを重視した個別企業分析により組入銘柄を選別。原則として為替ヘッジを行わない。ベンチマークはICE BofA USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス(円換算)。ファミリーファンド方式で運用。5月決算。
フィデリティ投信株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
米国の高金利社債まとめ買いファンド
ハイイールド債券とは、格付けが低い代わりに高い金利が支払われる債券のことです。
ハイイールド債券は、株式に比べて低リスクであり、格付けの高い債券に比べて高リスクの商品です。
ハイイールド債券は、投資家が低リスクで高いリターンを得るために最適な選択肢となっています。しかし、ハイイールド債券に投資する場合、市場のリスクを考慮して投資する必要があります。
利回りが高いため、まさに長期投資でほったらかし投資に向いていると言える商品性ですが、ファンドの運用を見てみましょう。
安定的に収益が積み上げられている
過去のパフォーマンスを見ると、さすがに世界株と比較すると劣っていますが、株式に比べ安定的にリターンが積み上がっています。
やはり株式と比べると値動きが小さいのがわかります。
リスク値は、年率10%前後と値動きは比較的抑えられ、中長期的な年率リターンも12%前後と安定しています。
そのため、長期投資でほったらかし運用をする手段として有効なファンドの1つでしょう。
さらに、組み入れ銘柄も600銘柄以上に分散しており、うまくハイイールド債券のポートフォリオを組めている印象です。
ハイイールド債券は、倒産リスクが通常の債券と比べて高いので、個別銘柄で保有した場合そのリスクが非常に大きくなります。
しかし、ここまで銘柄数を分散していれば、その倒産リスクもかなり抑えることができますし、実際過去のパフォーマンスでも大きなブレはあまりありません。
運用の効率性を示すシャープレシオも高めとなっており、ポートフォリオの1つとして長期保有できるファンドです。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
フィデリティ・USハイ・イールドは、米国の「ハイ・イールド債」(高利回り社債)に投資して、株式ほどではないが比較的高い利回りと値上がり益の両方を狙うアクティブ型の債券ファンドです。
分配金を受け取りながら、長期でコツコツと金利収入を積み上げたい投資家向けの商品といえます。
ファンドの基本情報
- 正式名称:フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)B(為替ヘッジなし)など、決算頻度やヘッジ有無違いのコースあり。
- 投資対象:米ドル建ての高利回り事業債(ハイ・イールド債券)が中心。格付けでいうとBa格/BB格以下の社債が主な投資対象です。
- 設定時期と規模:1998年4月設定の長寿ファンドで、純資産総額は7,000億円超と国内でもかなり大きな規模です。
- 決算・分配:毎月決算型では、年4.0%(毎月約0.67%)を目安とした分配を目標にしており、分配金受け取り・再投資のどちらも選択可能です。
運用手法と投資戦略
- ボトムアップの個別銘柄選択
フィデリティのアナリストが企業ごとの財務状況・収益力・デフォルトリスクなどを分析し、ボトムアップ・アプローチで銘柄を選別します。企業の倒産リスクを見ながら、利回りと信用リスクのバランスを取るイメージです。 - 高利回り社債への高位投資
高利回り事業債の組入比率は原則として高位を維持し、安定的な利息収入の確保を重視します。ハイ・イールド債は国債などよりリスクが高い代わりにクーポン(金利)が高く、トータル・リターンの大部分を金利収入が占めやすい傾向があります。 - 分配方針
目標分配率として年4.0%相当を掲げ、利息収入や売買益などから分配を行うことを目指します。実際には、市場環境や基準価額に応じて分配額は見直される可能性があります。
リスク・特徴
主なリスク
- クレジットリスク:投資先企業が利払い・元本返済を行えない「デフォルト」の可能性があり、投資元本を割り込むことがあります。
- 金利リスク:金利が急上昇すると債券価格が下落し、基準価額が下がる要因になります。
- 為替リスク:Bコースは為替ヘッジなしのため、円高になると円ベースの基準価額にマイナス、円安はプラスに働きます。
- 流動性リスク:ハイ・イールド債は投資適格債に比べて市場規模が小さく、ストレス時には価格が大きく動く可能性があります。
商品としての特徴
高水準の金利収入をベースに、株式やREITより値動きがやや抑えられた中間的なリスク・リターンを狙える点が特徴とされています。
長期の歴史と大きな純資産規模があり、ハイ・イールド債ファンドとして国内でも代表格の一つです。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


