ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(アメリカン・ロイヤルロード) 【インデックスファンドとの違いがほしい】

アメリカン・ロイヤルロード ファンド情報

ファンド概要

主として米国の株式の中で、成長性が高いと判断される企業を中心に投資を行う。米国以外の企業にも投資する場合がある。銘柄選択に関しては、個別企業分析に基づくボトム・アップ・アプローチを重視した運用を行う。個別企業分析にあたっては、委託会社およびその関連会社のアナリストによる独自の企業調査情報を活用する。実質外貨建資産について、原則として対円での為替ヘッジを行わない。

ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社

みずほ専売のアメリカ株ファンド

こちらのファンドは、アメリカの大手運用会社ティー・ロウが日本国内で販売しているアメリカ株ファンドです。

基本的にグロース株(成長株)に投資しています。現地での個別銘柄の発掘、選定をティー・ロウが行っていることから、より細かな情報や投資機会を得られるとされています。

また、このファンドでは市場全体の上昇に依存するのではなく、あくまで個別の株価上昇機会に狙いを定め、マクロ経済環境に依存せずに個々の製品やイノベーションによって収益成長が可能な企業、シェア拡大を通じて売上高や利益、キャッシュフローの成長が可能と期待される企業、経験豊富な経営陣と強固な財務基盤を有すると判断される質の高い企業などへの選別投資に集中するようにしています。

長期的な視点の維持とグローバルな調査体制の活用により、個別銘柄のファンダメンタルズ分析に基づいて有望銘柄の発掘を継続する方針とのことです。

かなり期待できそうな運用方針ですが、パフォーマンスはどうなんでしょうか。見てみましょう。

ファンドの実績

パフォーマンスチャート

出所:Yahoo!ファイナンス

世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。

パフォーマンス表

トータルリターン
3年
トータルリターン
5年
シャープレシオ
3年
シャープレシオ
5年
コスト
(信託報酬等)
12.31%0.581.46%

トータルリターン、コストは年率

組み入れ銘柄上位リスト

銘柄業種組み入れ比率
アップル米国情報技術8.80%
マイクロソフト米国情報技術8.40%
アルファベット米国コミュニケーション・サービス8.10%
アマゾン・ドット・コム米国一般消費財・サービス7.80%
エヌビディア米国情報技術7.10%
メタ・プラットフォームズ米国コミュニケーション・サービス4.30%
ビザ米国金融3.00%
ユナイテッドヘルス・グループ米国ヘルスケア2.90%
イーライリリー・アンド・カンパニー米国ヘルスケア2.50%
マスターカード米国金融2.50%

アクティブファンドの意味はあるのか

組み入れ銘柄を見ると、アップルやエヌビディア、グーグルなど、アメリカ株を代表するような大型株が並んでいます。

パフォーマンスは、円ベース世界株にも劣っています。ティー・ロウが銘柄選定、運用しているというテーマは良いものの、無難な銘柄に投資しているだけといった印象を受けます。

小型株も組み入れているようですが、その比率はインデックス程度の少ないもので、リスクを取って銘柄選定にかけるといったアクティブファンドの特徴があまり活かせていません。

これでは正直、S&P500インデックスやNASDAQ指数インデックスに投資するのと変わりないです。

もちろん、インデックスより良いパフォーマンスを上げようと運用会社も考えているとは思いますが、そのためにはインデックスとの違いを見せないといけません。

銘柄選定をしっかり行い、魅力的だと思われる銘柄に投資し、銘柄比率の調整やリバランスなど、しっかり行ってパフォーマンスを上げるのがアクティブファンドの役割の一つです。

販売会社もみずほ系列でしかなく、専売の口約束などがあるのかもしれませんが、現状では他の金融機関は取り扱う意味がないことの裏返しでしょう。

ただ、設定してからそこまで期間が経っていないことから、今後のパフォーマンスに期待したいファンドの一つであることは間違いありません。

買える金融機関一覧

2社
みずほ証券
みずほ銀行
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