ファンド概要
主要投資対象は国内外の株式等。運用にあたっては、その時点で最も割安と考えられる投資対象に資産を集中配分し、その投資対象資産の中で、将来価値から考えて市場価値が割安と考えられる銘柄に選別投資し、割安が解消するまで持続保有する「バイ・アンド・ホールド型」の長期投資を基本とする。
さわかみ投信株式会社
長期投資、割安株投資を徹底したファンド
1999年に設定された長寿ファンドです。運用会社のさわかみ投信は、独立系の運用会社であり、日本株の銘柄選定に強みを持っています。
このファンドも実質は日本株ファンドであり、徹底した銘柄研究と発掘が期待されます。
また設定来、基本的には残高を伸ばし続けており、日本を代表する株式ファンドの一つとなっています。
投資方針は、割安株(バリュー株)に集中投資を行い、長期保有を続けるといったものです。
さらに、投資対象銘柄の経営陣などとファンドマネージャーが面談やインタビューを重ね、徹底的に分析した結果、投資をすると決めたら持ち続ける方針です。
株式市場では定期的に暴落する場面があり、ほとんどの銘柄が一気に割安になるような「バーゲンセール」とも言われるときに買えるよう、ファンド内の現金比率もある程度確保していると言われています。
パフォーマンスも期待できそうですが、実際のところはどうなんでしょうか。見てみましょう。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算
組み入れ銘柄上位リスト
銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|
ダイキン工業 | 日本 | 機械 | 4.63% |
信越化学工業 | 日本 | 化学 | 4.43% |
ディスコ | 日本 | 機械 | 3.99% |
ブリヂストン | 日本 | ゴム製品 | 3.62% |
浜松ホトニクス | 日本 | 電気機器 | 3.57% |
テルモ | 日本 | 精密機器 | 3.39% |
トヨタ自動車 | 日本 | 輸送用機器 | 3.05% |
ニデック | 日本 | 電気機器 | 2.92% |
INPEX | 日本 | 鉱業 | 2.35% |
TOTO | 日本 | ガラス・土石製品 | 2.07% |
ここ数年は日経平均並み
パフォーマンスチャートを見ると、日経平均の動きとほぼ似ています。
ポートフォリオの組み入れは、やはり日本株式が大半です。しかし、銘柄上位に注目してみると、大型株は多いものの少し変わった銘柄が並んでいます。
個別銘柄の指標を見ると、割安感のある銘柄が多いため、割安株投資という投資方針を徹底していることがわかります。
また、現金比率も高いことが特徴で、最新ではポートフォリオの約10%が現金となっています。運用報告書にも書いてある通り、急落のタイミングでの買付を待っているようです。
現金比率が高い上にバリュー集中投資という手法で日経平均株価とほぼ同じパフォーマンスというのは上出来です。
今後の個別銘柄の動きによっては大幅にパフォーマンスが良くなるかもしれません。
もう一つこのファンドの特徴として、販売会社が少ないことが挙げられます。多くのファンドは、証券会社や銀行が販売する形態をとることが通常ですが、このファンドは直販(運用会社独自でファンドを販売すること)のみです。
これは、パフォーマンスによほどの自信があることの現れでしょう。ファンドのパフォーマンスが良い結果として残高が増える流れを作れています。
ただ、長期投資とは言っても5年や3年といった期間でも結果を出してほしいというのが本音です。
現状は過去5年、過去3年このファンドを保有していた場合と、日経平均のインデックスファンドを保有していた場合で結果は変わりません。
インデックスと違う動きをし始めたら一気に残高が増えると思われますし、そのためにもパフォーマンスの向上を期待したいところです。
買える金融機関一覧
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