グローバル・ソブリン・オープン【世界の金利に左右される】★

ファンド情報

主要投資対象は、世界主要先進国の信用力の高い(A格以上)ソブリン債券(国債や政府機関債等)。安定的な利子収入の確保と、金利・為替見通しに基づく運用戦略により、収益獲得を目指す。ベンチマークは、FTSE世界国債インデックス(円ベース、日本を含む)。ファミリーファンド方式で運用。11月決算。

三菱UFJアセットマネジメント株式会社
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ファンドの評価とパフォーマンス

先進国国債を中心とした債券ファンド

こちらのファンドは、通称「グロソブ」と言われ、日本で長らく純資産残高トップクラスだったファンドです。

投資対象は、名前の通り世界各国の国債や地方債などが中心です。

債券の市場規模は圧倒的に先進国である欧米が大きいため、このファンドもほとんどが米ドル建て、ユーロ建ての債券になっています。

一時期、日本で「毎月分配型」投資信託が流行した代表的なファンドです。

国債中心ということもあり、近年の世界的な金利上昇では逆風ではあるものの、円安の影響や、わかりやすいファンドの特徴という点においていまだに大人気のファンドの一つです。

2005年〜2008年あたりにかけては、このファンドは5兆円を超えるモンスターファンドでした。

日本で1兆円を超えるファンドは数えるほどしかありませんので、その規模は過去最大だったと言えます。

そこからリーマンショックを経て毎月分配型ファンドの商品性の疑問があるなかでこのファンドも残高は減ってはいます。

近年の金利上昇と円安の影響は果たしてパフォーマンスにどう影響しているのでしょうか。

金利上昇のマイナス分と円安のプラス分が相殺

近年のリターンは、年率5~6%程度で推移しています。

リスクは6~7%です。

そのため、運用の効率性を示すシャープレシオも低迷しています。

これだけ見れば、「マイナスにはなっていないので安定している」、「債券ファンドだから仕方ない」と思われる人もいるかもしれませんが、はっきりいって投資の情報弱者です。

運用の中身を見ると、各国の国債は金利上昇の影響をもろに受けて大きくマイナスになっています。これは金利の動きから見て仕方ありません。

そして円安が進んでいることによりそのマイナス分が相殺されています。

つまり、為替でなんとかプラスを保っているだけ、ということです。

これではファンドの意味がありませんし、外貨預金を持っていた方が儲かったということになります。

もちろん債券ファンドなので利息収入も入っているわけですから、長期保有が前提なんでしょうけども、金利がこれだけ上昇している中(しかもこれから金利低下がすぐに予想されている状況ではない)で、保有し続けるのは得策ではありません。

株式市場は想定外のこともよく起こりますが、債券、金利の市場は各国の政府や中央銀行の政策が大きく影響を与えます。

つまりある程度人の力に左右される相場です。

そのあたりの相場感を少し学んでいれば売る人も多いので、もう少し純資産残高も減るとは思いますが、そうではありません。

債券ファンドでも他の社債系のファンドや、別の資産で保有することをおすすめします。

ファンドの殿堂による評価は【★】です。

ファンド概要

グローバル・ソブリン・オープンは、「世界の信用力の高い国の国債を中心に投資し、毎月コツコツ利子収入を分配してくれる“王道グローバル債券ファンド”」です。

投資対象と運用手法

  1. 投資対象
    • 世界主要先進国(FTSE世界国債インデックス採用国など)の国債・政府機関債など、信用格付A格以上を中心に投資。
    • 「ソブリン債(国や政府系機関が出す債券)」に国際分散投資し、特定の国に偏らないよう設計。
  2. 運用の仕組み
    • ファミリーファンド方式:投資家のお金をベビーファンドに集め、その資金で「グローバル・ソブリン・オープン マザーファンド」を購入する二階建て構造。
    • 実際の債券運用はマザーファンドで行い、通貨別・国別の配分調整などもそこで行われる仕組みです。
  3. ベンチマーク・運用方針
    • ベンチマーク:FTSE世界国債インデックス(円ベース、日本を含む)。
    • 目標:
      • 安定的な利子収入の確保。
      • 金利・為替見通しに基づくアクティブ運用で、値上がり益も狙う。
    • ウエスタン・アセット・マネジメントの助言を受けて、金利や通貨の見通しに応じたポジション調整を行うのも特徴です。

メリット・デメリットの整理

メリット

  • 世界の国債にまとめて分散
    • 1本で複数の先進国の国債・政府機関債に分散投資できるため、単一国の国債よりリスク分散効果が高い。
  • 毎月分配でキャッシュフローを得やすい
    • 毎月の分配金があるため、「年金の補填」「お小遣い感覚での受取」をイメージしやすい設計。
  • 株式より値動きがマイルドな債券中心
    • 株式100%のファンドに比べると価格変動は抑えられやすく、「大暴落は避けたいが預金だけでは物足りない」層と相性が良い。

デメリット・注意点

  • 分配金と基準価額のジリ下がり問題
    • 長年にわたる高水準分配の結果、設定来の累計分配金は9,000円超と非常に大きく、その分基準価額は大きく目減りしてきた経緯があります。
    • たくさんもらっているように見えるが、実は自分の元本を削っている時期も長かったです。
  • 為替リスク
    • 外貨建て債券への投資が多く、為替ヘッジは基本的に限定的または行わないため、円高になると円ベースの基準価額が下押しされる可能性が高い。
  • コストの重さ
    • 信託報酬1.375%は、近年の低コスト債券インデックスと比較するとかなり高く、「毎月分配」「アクティブ運用」の価値をどう評価するかがポイント。
  • 金利動向の影響
    • 債券ファンドなので、世界的な金利上昇局面では債券価格が下落し、基準価額が押されやすい構造です。

ファンドの詳細データ

最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。

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