ファンド概要
主要投資対象は日本の株式。配当利回りに着目し、高水準のインカムゲインと中長期的な値上り益の獲得によるトータル・リターンの追求を目指す。予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を中心に、配当の安定性や成長性、企業業績、株価の割安性等を勘案し、銘柄を選定。銘柄分散、業種分散に配慮し、ポートフォリオを構築。ファミリーファンド方式で運用。1、4、7、10月決算。
野村アセットマネジメント株式会社
日本の高配当株に分散投資
このファンドは、日本の配当利回りの高い大型株に投資を行うファンドです。
銘柄選択は、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を中心に、①配当の安定性・成長性、②企業の業績などのファンダメンタルズ、③株価の割安性などを切り口として、見直しと入れ替えを行っています。
銘柄数は120を超え、銘柄分散が意識されており、ポートフォリオの平均利回りは約3%と、市場平均よりも高くなっています。
業種別では、輸送用機器が最も多く、次いで電気機器、卸売業、銀行業となっています。
市場平均と比べた比率では、建設業、輸送用機器、ガラス・土石製品などの業種をオーバーウェイトしており、電気機器、小売業、情報・通信業などの業種をアンダーウェイトしています。
適宜銘柄入れ替えは行っているものの、銘柄分散が多く図られていることもあり、売買回転率は高くありません。
基本的には銘柄分散しつつ、高配当銘柄を中長期で保有し続ける方針となっています。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
順位 | 銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | 本田技研工業 | 日本 | 輸送用機器 | 3.20% |
2位 | オリックス | 日本 | その他金融 | 3.00% |
3位 | 東京海上ホールディングス | 日本 | 保険業 | 2.90% |
4位 | 日本電信電話 | 日本 | 情報・通信業 | 2.70% |
5位 | 三井住友フィナンシャルグループ | 日本 | 銀行業 | 2.60% |
6位 | 三井物産 | 日本 | 卸売業 | 2.60% |
7位 | 伊藤忠商事 | 日本 | 卸売業 | 2.50% |
8位 | 大和ハウス工業 | 日本 | 建設業 | 2.40% |
9位 | デンソー | 日本 | 輸送用機器 | 2.40% |
10位 | トヨタ自動車 | 日本 | 輸送用機器 | 2.20% |
ややTOPIXに劣るも値動きは抑えめ
パフォーマンスを見ると、長期的なパフォーマンスは市場平均にはやや劣っています。
しかし、短期的な動きや過去3年間などの中期スパンではほぼ指数に似通った動きを見せています。
これは、銘柄数が120を超え、銘柄分散が図られていることや、組み入れ上位の銘柄には大型株も多いため、指数に近い動きをしているということになります。
中長期のリターンは若干弱いものの、値動きは小さく抑えられており、リスク値は市場平均よりも低くなっています。
そのため、運用の効率性を示すシャープレシオは、過去3年で約1.8と高い数字になっています。
つまり、リターンだけで見れば他のファンドや市場平均よりも低いものの、その分リスクも抑えられているため、ファンドの運用としては優秀な部類です。
高配当銘柄の組み合わせのため、そのインカム収益が長期的に積み上がっていくこと、組み入れ銘柄のメインは大型株のため、指数を大きく下回る動きは見せづらいこと、この2点を考えれば、今後も良いパフォーマンスが期待できます。
しかし、かなり分散していることや機動的な入れ替えは行っていないことから、指数を大幅に上回るパフォーマンスを出すことは難しいファンドだと言えます。
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