ファンド概要
主として米国の株式の中で、成長性が高いと判断される企業や、企業の本質的価値に比較して過小評価されていると判断される企業の株式等に投資する。大型株式から小型株式まで幅広い時価総額規模の企業を投資対象とする。銘柄選択に関しては、個別企業分析に基づく「ボトム・アップ・アプローチ」を重視した運用を行う。原則として対円での為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。5月決算。
ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
大中小問わず米国成長株に投資
このファンドは、主に米国の成長株に投資を行うアクティブファンドです。
「オールキャップ」とは、大型株は中小型株といった規模を問わず全般的な銘柄を投資対象にしていることを指します。
とはいえ、実質的に組み入れの中心的な銘柄は超大型株や大型株となっており、あくまでも中小型株も組み入れます、ということになっています。
組み入れ銘柄数は約100で、ポートフォリオの3割近くをテクノロジー企業が占め、成長株を主に組み入れています。
上位銘柄の顔ぶれを見ると、米国市場でも上位に入る超大型テクノロジー企業が占めているものの、他の銘柄を見ると中小型株のテクノロジー企業やヘルスケア、情報通信なども多く組み入れており、幅広く成長株に分散投資しています。
投資のテーマは、AI分野における「勝ち組」企業、有望な新薬を有する製薬会社や臨床開発を包括的にサポートするヘルスケア企業、質が高く、環境変化への耐性が強いと考えられるインターネット・プラットフォーム、決済サービス、日用品といった消費関連などに注目しています。
売買回転率は2倍を超え、ある程度銘柄入れ替えなども行っていることがわかります。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
順位 | 銘柄名 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | マイクロソフト | 米国 | 情報技術 | 6.50% |
2位 | アップル | 米国 | 情報技術 | 6.20% |
3位 | エヌビディア | 米国 | 情報技術 | 6.00% |
4位 | アマゾン・ドット・コム | 米国 | 一般消費財・サービス | 4.20% |
5位 | メタ・プラットフォームズ | 米国 | コミュニケーション・サービス | 2.90% |
6位 | ビザ | 米国 | 金融 | 2.80% |
7位 | イーライリリー・アンド・カンパニー | 米国 | ヘルスケア | 2.50% |
8位 | アルファベット | 米国 | コミュニケーション・サービス | 2.40% |
9位 | ネットフリックス | 米国 | コミュニケーション・サービス | 2.30% |
10位 | コカ・コーラ | 米国 | 生活必需品 | 1.60% |
設定来のパフォーマンスは順調
設定されて期間が経っていないファンドですが、これまでの動きはかなり順調となっています。
2022年11月の設定来、基本的には右肩上がりで基準価額は上昇しており、これまでの世界株平均やS&P500をも大きく上回るリターンがあがっています。
これは、単純に米国成長株の動きが良かったことが大きいですが、市場平均よりも大きなリターンがあがっていることもあり、ファンドの運用も良好と言えます。
ファンドの値動きもやや抑えられており、シャープレシオも高くなっています。
ファンドのポートフォリオを見ると、資産のコアの部分では超大型株や大型株を保有し、他の部分では銘柄分散を図りながらも中小型株を組み入れています。
そのことにより、これだけのパフォーマンスがあげられているのだと言えます。
しかし、設定されてまだ期間が経っていないことから、今後もこの高パフォーマンスが続くかは不透明です。
少なくとも3年、できれば5年程度の運用実績を見ないとなんとも言えない部分もあります。
そのため、このファンドが長期的に投資に見合うかどうかはなんとも言えませんが、少なくとも設定来これまでの動きだけで見れば、かなり順調な動きを見せているとは言えます。
買える金融機関一覧
3社 |
---|
みずほ信託銀行 |
みずほ証券 |
みずほ銀行 |