ファンド概要
伝統的な4つの資産(日本と海外の債券と株式)に分散投資を行う。基本配分比率は、日本株式30%程度、海外株式20%程度、日本債券40%程度、海外債券10%程度。海外債券は、信用力の高い先進国の債券に、海外株式は、より安定的な先進国の株式に投資する。原則として、為替ヘッジは行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。奇数月決算。
JP投信株式会社
国内外の株式と債券に投資するシンプルなバランスファンド
日本と海外の株式と債券を4つの資産に分け、それぞれに分散投資を行うバランス型ファンドです。
安定性を重視した「安定コース」、収益性を重視した「成長コース」、その中間である「安定成長コース」の3つのコースがあり、安定成長コースが最も純資産総額が多くなっています。
その安定成長コースは、資産ごとの基本配分比率を、日本株式30%、海外株式20%、日本債券40%、海外債券10%となっています。
その4つの資産の投資先は全てインデックスファンドであり、個別銘柄には直接投資はしません。
その代わり、定期的な資産配分比率の見直しやリバランスが行われています。
機動的に資産配分比率を変動させるものではなく、基本配分比率を固定させ、定期的なリバランスでそれらの比率調整を行っています。
投資先についてもわかりやすく、それぞれインデックスファンドに投資することにより時価総額や市場規模に応じた投資が実質的にできるファンドです。
海外資産については為替変動の影響を受けるものの、そのほとんどは先進国株式、先進国債券となっています。
バランス型ファンドということもあり、リスクを抑えた安定運用が期待できます。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト(日本株式)
順位 | 銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | トヨタ自動車 | 日本 | 輸送用機器 | 1.05% |
2位 | ソニーグループ | 日本 | 電気機器 | 0.77% |
3位 | ソフトバンクグループ | 日本 | 情報・通信 | 0.73% |
4位 | キーエンス | 日本 | 電気機器 | 0.60% |
5位 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 日本 | 銀行 | 0.48% |
6位 | 任天堂 | 日本 | その他製品 | 0.44% |
7位 | リクルートホールディングス | 日本 | サービス | 0.43% |
8位 | 信越化学工業 | 日本 | 化学 | 0.39% |
9位 | 日本電信電話 | 日本 | 情報・通信 | 0.38% |
10位 | 武田薬品工業 | 日本 | 医薬品 | 0.35% |
効率的な安定運用が行われている
ファンドのパフォーマンスを見ると、特徴的なのはその値動きの小ささです。
値動きを示すリスク値は、年率7%程度で推移しており、バランス型ファンドの特性が発揮できています。
株式と債券の組み合わせのため、リターンについては、株式指数よりも大きく下回ります。
しかし、リターンも年率7%程度で推移しており、そのブレはあまり大きくありません。
そのため、運用の効率性を示すシャープレシオは1を安定的に超えており、収益は高くないものの、リスクが低く、効率的な運用ができているバランス型ファンドと言えます。
直近の資産ごとのパフォーマンスでは、日本株式と海外株式の上昇による値上がりが大きく影響し、さらに海外債券においては円安の影響もプラスに働いています。
ただ、日本債券のパフォーマンスは悪く、これは金利状況によるものですが、リスクを抑える分散投資には役立っている資産なものの、リターンの足を引っ張る形となっています。
相場変動があるなかで、リターン、リスクの数字が安定しており、シャープレシオも1を超える良好な数値が出ていることから、今後も長期的な安定運用が期待されるファンドです。
買える金融機関一覧
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