ファンド概要
中国本土に流通する中国人民元建ての中国のソブリン債(国および政策銀行が発行する債券)に投資を行う。運用にあたっては、金利予測やイールドカーブ分析を基に、対象銘柄の流動性を勘案してポートフォリオの構築および修正を行う。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。2、8月決算。
SBI岡三アセットマネジメント株式会社
中国の国債に投資するファンド
中国本土に流通する中国人民元建ての中国のソブリン債に投資を行うファンドです。
ポートフォリオの約8割は、中国の国債に投資し、約2割は国営の銀行の債券へ投資しています。
さまざまな年限の銘柄を保有し、中国の金利状況などに応じてポートフォリオ調整をしています。
現状のポートフォリオでは、平均利回りは1.8%程度、ファンド全体のデュレーションは約6年となっています。
デュレーションとは、金利感応度を示す指標です。
つまり、この6年というデュレーションは、中国の金利が1%上下した場合、ポートフォリオは6%の上下をするということになります。
中国のソブリン債へ投資を行うファンドは珍しいのですが、この利回りやデュレーションなどを見ると、数字的にはそこまで魅力的なものではありません。
しかし、近年の中国ソブリン債への注目は高まっています。
なぜなら、多くの先進国が金利上昇により債券価格の下落が続いている中、中国国債はその動きに影響されず、好調なものとなっているからです。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
銘柄 | 国 | 組み入れ比率 |
---|---|---|
中国国債 | 中国 | 76.70% |
中国国家開発銀行債 | 中国 | 20.20% |
相関性も小さく、安定的なパフォーマンス
2023年の主要先進国の国債指数(現地通貨ベース)のリターンは、世界的な金融引き締めを受けて、米国 -12.6%、ドイツ -17.9%、日本 -7.4%と各国とも大幅なマイナスを記録しました。
一方、中国は+3.1%となり、その安定的なパフォーマンスが際立つこととなりました。
また、中国の国債市場は、先進国の国債市場との相関が低いことで知られており、分散投資の観点からも有力な投資先の一つと考えられます。
ファンドのパフォーマンスを見ても、リターンは10%程度で安定しており、リスクは9%を下回り続けています。
ファンドの効率性を示すシャープレシオも、安定的に1を超えており、ブレは少なくなっています。
つまり、これまでの動きを見る限り、短期的な上下はあるものの、安定的にリターンが得られていることになります。
このパフォーマンスは、円安による人民元高と、中国金利の長期的な低下による債券価格の上昇の2つがあります。
為替や中国金融市場の影響はあるものの、他の債券市場との相関性や安定性を考えると、資産分散や株式資産などとのリスクヘッジに適したファンドだと言えます。
買える金融機関一覧
20社 |
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