ティー・ロウ・プライス世界厳選成長株式ファンド【インデックス+αのパフォーマンスを狙う】★★

ファンド情報

世界各国の株式(エマージング・マーケットも含む)の中で、成長性が高いと判断される企業の株式を中心に投資を行う。 銘柄選択に関しては、個別企業分析に基づく「ボトム・アップ・アプローチ」を重視した運用を行う。個別企業分析にあたっては、委託会社およびその関連会社のアナリストによる独自の企業調査情報を活用する。実質外貨建資産について、原則として対円での為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。3、9月決算。

ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
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ファンドの評価とパフォーマンス

分散を意識した成長株ポートフォリオ

このファンドは、世界の成長株(グロース株)に投資を行うファンドです。

地域、業種に偏りが少なく、米国・欧州の先進国の銘柄を中心に組み入れています。

組み入れ銘柄数は70~80程度と分散されており、業種も情報技術や金融を中心にまんべんなく組み入れています。

ファンドの投資方針は、特定の分野への偏りを避け、いかなる方向に進んでも付加価値を生み出すべく、バランスのとれたポートフォリオの構成を心がけているとのことです。

具体的には、糖尿病や動物向け医薬品、肥満症対策などの分野で、特徴のある治療薬や予防策を提供するヘルスケア銘柄や、人工知能(AI)に関連して商機の拡大が続いている半導体関連銘柄の組み入れを増やしています。

また、一部の生活必需品メーカーを削減する一方、安定した収益基盤を有する決済インフラや取引プラットフォームを提供する金融銘柄に資金を振り向けるなど、ポートフォリオの調整も行っています。

銘柄・業種の分散によりインデックスに近づく

パフォーマンスを見ると、設定来では円ベースの世界株平均には勝っているものの、円ベースS&P500には負けています。

過去3年で見れば、世界株平均にも劣っており、決してパフォーマンスが良いとはいえません。

投資には分散投資が重要であることは間違いないですが、アクティブファンドがインデックスに勝ち続けるためにはある程度銘柄選択が重要です。

このファンドは、成長株という軸を持っているものの、銘柄数や業種が幅広くなっており、それによりパフォーマンスがインデックスに近づいてしまっています。

基準価額の上昇は、世界株全体の上昇と円安の影響によるものであり、アクティブファンドとして目立った結果は残せていないのが現状です。

とはいえ、ファンドの運用自体は機動的に行っており、個別銘柄の分析と銘柄入れ替えはある程度は行われています。

例えば、直近アマゾン・ドット・コムの組み入れを増やしたほか、ボーイングやコルゲート・パルモリーブの新規での組み入れを行っています。

一方、アドバンスト・マイクロ・デバイシズを削減し、エアバスやバーリントン・ストアーズの除外などを実施しています。

現状では目立つ成果はないものの、このような銘柄選定がしっかりと効いてくればインデックスを上回るパフォーマンスも期待できます。

そこまで大きなリターンは無くても、なるべくインデックスより負けないように、かつ少しでもリターンを狙いたいという投資家の方には合っているファンドでしょう。

ファンドの殿堂による評価は【★★】です。

ファンド概要

ティー・ロウ・プライス世界厳選成長株式ファンドは、世界の成長企業に厳選投資し、中長期の値上がり益を狙うアクティブ型の国際株式ファンドです。

世界株(先進国+新興国)の「成長株パック」として、長期の資産形成向きの商品と言えます。

運用手法と銘柄選定の考え方

  • マザーファンドは、先進国・新興国を問わず、時価総額10億ドル以上の中大型株を中心に投資。
    • 主な投資対象は普通株式に加え、優先株、新株予約権付社債、ADR・EDR・GDRなど株式関連証券も含む広めの株式ユニバース。
    • ティー・ロウ・プライスの「グローバル・フォーカス・グロース株式運用チーム」が、世界中のアナリストのリサーチをもとに5段階レーティングを付け、確信度の高い約60〜80銘柄に集中投資。
  • 投資フレームワークのポイント
    • 事業のファンダメンタルズが安定的に改善している企業を重視。
    • 成長性・収益性・収益改善の原動力を精査し、持続可能な成長ストーリーを持つ企業を選別。
    • マクロ環境や各国市場要因、ESG要素も考慮しつつポートフォリオを構築。
  • 運用としては「ボトムアップ中心+グローバル分散+集中投資」という、王道のグローバル成長株アクティブ運用に近いスタイルです。

特徴(強み・注意点)

  • 強みのポイント
    • 世界の成長企業を1本でカバー
      • 米国・欧州・日本・新興国など、国をまたいだ成長株にまとめて投資できる。
    • 厳選集中投資による伸びしろ
      • 確信度の高い60〜80銘柄に絞ることで、インデックスより高いリターン(アルファ)を狙う設計。
    • プロのグローバル調査力
      • 企業・セクター・地域別の専門アナリストのアイデアを集約した、ティー・ロウ・プライス流の一貫した運用プロセス。
  • 注意したいポイント
    • 値動き(リスク)は世界株並み〜やや高め
      • 成長株中心・株式100%近い構成のため、世界株インデックスと同程度か、それ以上の価格変動リスクを取ることになる。
    • 為替リスク
      • Bコースや為替ヘッジなしタイプでは、円高になると基準価額の逆風、円安では追い風となる。
      • Aコースなどヘッジありは為替変動を抑える代わりに、ヘッジコストを負担。
    • コストはインデックスより高め
      • 代表的なA・Bコースの信託報酬は年1.6%前後と、低コストインデックスファンドに比べると明確に高い水準。

ファンドの詳細データ

最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。

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