ファンド概要
わが国を含む先進国の金融商品取引所上場株式(上場予定を含む)、または事業活動の主要な部分を先進国で行うと判断される企業が発行する上場株式に実質的に投資を行う。ポートフォリオの構築にあたっては、投資アイデアの分析・評価や、個別企業の競争優位性、成長力の評価に基づき選定した質の高いと考えられる企業(「ハイクオリティ成長企業」)の中から、市場価格が理論価格より割安と判断される銘柄を厳選して投資を行う。原則として為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。1月決算。
アセットマネジメントOne株式会社
先進国株式へ集中投資
先進国の中から、ある程度銘柄を集中して投資を行うアクティブファンドです。
選定の基準は、投資アイデアを決め、個別企業の競争優位性、成長力の評価に基づき選定した質の高いと考えられる企業、つまり、「ハイクオリティ成長企業」を選定するというものです。
ポートフォリオは、約40銘柄ほどと、一定の集中投資が行われています。
国別で見ると、米国が約6割と多くを占め、次いでフランス、カナダ、スイス、デンマークなどと並んでいることが特徴です。
業種別では、一般消費財・サービス業がポートフォリオの約3割と最も多く、コミュニケーション・サービス、情報技術と続きます。
組み入れ上位の銘柄では、米国のウーバー・テクノロジーズやメタ・プラットフォームズ、スポティファイ・テクノロジーなどといった成長株が並ぶ一方で、フランスのエルメス・インターナショナルやシュナイダーエレクトリックなどといった銘柄も上位になっています。
総じて、競争優位性や事業の成長性に期待できる銘柄が多く、このファンドの言う「ハイクオリティ成長企業」が多くなっています。
つまり、財務内容が良好で、将来の予測が比較的立てやすい事業を行う、外部環境変化の影響を受けにくい企業が集められているという印象です。
銘柄数が絞られているということもあり、一般消費財・サービスやコミュニケーション・サービス関連銘柄の保有比率が高くなる一方で、エネルギーや素材関連銘柄は非保有となっています。
売買については基本的に少ない頻度となっており、売買回転率は年間0.7程度です。
そのため、銘柄選定に力を入れ、その後は入れ替えは少なく、バイアンドホールドがメインとなっています。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
銘柄 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|
スポティファイ・テクノロジー | スウェーデン | コミュニケーション・サービス | 5.50% |
メタ・プラットフォームズ | 米国 | コミュニケーション・サービス | 5.20% |
サービスナウ | 米国 | 情報技術 | 5.10% |
ドアダッシュ | 米国 | 一般消費財・サービス | 5.10% |
ビザ | 米国 | 金融 | 4.70% |
アマゾン・ドット・コム | 米国 | 一般消費財・サービス | 4.60% |
シュナイダーエレクトリック | フランス | 資本財・サービス | 4.60% |
DSV | デンマーク | 資本財・サービス | 4.50% |
エルメス・インターナショナル | フランス | 一般消費財・サービス | 4.40% |
マスターカード | 米国 | 金融 | 4.40% |
高リスクであり効率性は低い
ファンドのパフォーマンスは、好調な場面とそうではない場面が比較的はっきりしています。
過去5年では、世界株平均とほぼ同じリターンであるものの、2020年などは30%以上上回り、一方2022年などは30%ほど下回っています。
その影響もあり、過去3年のリターンは世界株平均を30%下回る低調なものとなっています。
つまり、値動きが大きく、リスクの高いファンドと言えます。
実際、リスクは年率20%を常に超えており、シャープレシオは1を大きく下回り、リターンが低調な過去3年平均では0.3台と、とても低くなっています。
これは、銘柄を集中していることや業種別配分でも偏りが大きいことなどが要因です。
今後、以前のような好調なリターンがあがる場面にも期待できるものの、ブレが大きい状況が続くということは変わらないファンドだと言えます。
買える金融機関一覧
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