主として米国を中心に世界(日本を含む)の金融商品取引所に上場(これに準ずるものを含む)されている企業の株式に投資を行う。「ボトム・アップ・アプローチ」を重視した個別企業分析により、将来有望な成長企業や、ファンダメンタルズに対し株価が割安な企業へ投資を行う。原則として対円での為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。5月決算。
フィデリティ投信株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
米国株式に幅広く分散投資
こちらは、米国株式を主に投資するアクティブファンドです。
組み入れ銘柄数は300を超え、かなりの分散投資を行っています。
主に、大型株を中心とし、S&P500に採用されているメインの銘柄にはほとんど投資をしているポートフォリオです。
そのため、組入業種は、情報技術、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービス、ヘルスケアが多くなっています。
ところが、決して時価総額ベースで市場平均に揃えているわけではなく、個別銘柄のしっかりとした分析を行うボトムアップアプローチが徹底されています。
実際、ポートフォリオのトップに並ぶ銘柄は、組み入れの多い順にメタ・プラットフォームズ、エヌビディア、バークシャー・ハサウェイ、アマゾン・ドット・コムなどとなっており、市場平均の時価総額ベースとは異なります。
そして、売買回転率は1倍程度と、高くも低くもなく、リバランスに加え一定の銘柄入れ替えも行っていることがわかります。
つまり、幅広く分散投資は行うものの、しっかりとした個別銘柄分析をした上で、長期保有が前提としたファンドと言えます。
パフォーマンスはピカイチ
直近のファンドのパフォーマンスはかなり絶好調です。
過去5年、3年ともに世界株平均だけでなく円ベースのS&P500指数を大きく上回って推移しています。
ブレがあるとは言え、過去5年では年率20%以上、過去3年では年率30%以上のリターンを記録しています。
これは、300を超える銘柄に分散投資をしつつも、個別銘柄の分析をしっかり行うボトムアップアプローチが効いています。
例えば、かなりの銘柄に分散投資しているにも関わらず、組み入れ上位の銘柄には9%や5%といったかなりの投資比率をかけています。
ある意味、組み入れ上位の自信のある銘柄には一定の集中投資を行い、それ以外の銘柄については分散効果を得るために幅広く投資しているといったことになります。
その結果、リターンが高いというだけでなく、リスクも大きく低減できています。
年率のリスクは設定来17%程度で推移しており、リスクはあるものの為替を考慮した米国株や海外株のリスクよりも小さく抑えられています。
これはやはり分散投資をした結果とも言えます。
そのため、投資の効率性を示すシャープレシオは常に1を超え、とても効率的な運用ができていると言えます。
つまり、米国株に投資するアクティブファンドの中でもリターンやシャープレシオといったパフォーマンスがとても優秀なファンドの一つであり、長期投資するには最適だと言えます。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
フィデリティ・米国株式ファンドは、「米国株を中心に世界の株式に分散投資し、アクティブ運用で長期的な値上がり(資産成長)を狙うファンド」です。
運用手法と投資戦略
- ボトム・アップ重視:企業ごとの業績・ビジネスモデル・財務体質などを個別に分析し、将来有望な成長企業や、ファンダメンタルズに比べて株価が割安な企業に投資するスタイルです。
- グローバルリサーチ:フィデリティのアナリストネットワークを活用し、現地調査に基づくボトム・アップ・アプローチで銘柄選定を行う点が特徴です。
コースの違い(ヘッジ・分配方針)
代表的には次のようなコースがあり、「為替ヘッジの有無」と「分配方針」の違いで選べます。
| コース例 | 為替ヘッジ | 分配スタイル | 想定イメージ |
| Aコース(資産成長型) | あり | 分配を抑え、値上がり重視 | 為替リスクを抑えて、価格上昇で増やしたい人向け |
| Bコース(資産成長型) | なし | 分配を抑え、値上がり重視 | 円安メリットを取り込みつつ、長期成長を狙いたい人向け |
| Cコース(分配重視型) | あり | 定期分配(年数回) | 円ベースのブレを抑えつつ、分配金もある程度欲しい人 |
| Dコース(分配重視型) | なし | 分配重視・年4回決算 | 為替も含めたリスクを取りつつ、分配金を重視する人 |
主な特徴(メリット・注意点)
- メリット(魅力)
- 米国株を軸に世界の成長企業に分散投資:S&P500など米国株インデックスだけでなく、世界(日本含む)の成長・割安株にも広く投資できる点が魅力です。
- プロの銘柄選定:フィデリティの調査力とボトム・アップ運用を使って、指数以上のリターン(超過リターン)を狙えるアクティブファンドです。
- コース選択の柔軟性:為替ヘッジあり/なし、資産成長型/分配重視型を組み合わせた複数コースがあり、運用途中でスイッチングも可能です。
- 注意点(リスク・コスト)
- 株式100%近いリスク:株式が中心のため、相場急落時には基準価額も大きく下落し、短期で元本割れする可能性があります。
- 為替リスク:ヘッジなしコースでは、円高になると米国株が上がっていても円ベースの基準価額が伸びにくい(または下がる)ことがあります。
- コスト:アクティブファンドのため、インデックスファンドより信託報酬は高めです。銘柄選定の成果がコストを上回れるかを、長期的にチェックしたいところです。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


