スマート・ファイブ【リスクパリティ戦略ファンド】

ファンド情報

ファンド概要

投資対象は、日本国債、海外債券、グローバル株式、グローバルREIT、金 の5つの資産。各資産の基準価額への影響度合いが概ね均等になるスマート・ファイブ戦略を用いて、基準価額が、特定の資産から受ける影響を抑える。5つの資産配分を定期的に見直すことで、基準価額の変動抑制効果を高めるとともに、魅力的な収益の獲得をめざす。ファンドオブファンズ方式で運用。

日興アセットマネジメント株式会社

5資産に投資し値動き(リスク)が一定になるように配分

こちらのファンドは、バランス型ファンドであり、中長期的に収益が期待できる5つの資産(日本国債、海外債券、グローバル株式、グローバルREIT、金)を主要投資対象としています。

値動きが異なる傾向にある5つの資産を組み合わせることにより、基準価額の変動を抑えながらも、収益の獲得をめざしています。

また、機動的に各資産の配分を変更しており、各資産の基準価額への影響度合いが、5資産の間で概ね均等になるような資産配分戦略を用いています。

これは、いわゆる「リスクパリティ戦略」と呼ばれるもので、各資産の配分比率を単純に組み入れ比率ではなく、それぞれのリスクが均等になるように配分することをいいます。

例えば、株式はリスクが高く、債券はリスクが低い資産のため、組入比率で見ると株式は少なめに、債券は多めの配分になることが多いです。

中長期投資に魅力的なファンド運用方針ですが、過去のパフォーマンスはどうなんでしょうか。本当にこれからも中長期投資に適しているのか、見てみましょう。

ファンドの実績

パフォーマンスチャート

出所:Yahoo!ファイナンス

世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。

組み入れ銘柄上位リスト(株式・REIT)

銘柄業種組み入れ比率
伊藤忠商事日本卸売0.07%
MS&ADインシュアランスグループホールディングス日本保険0.07%
日本航空日本空運0.06%
日産自動車日本輸送用機器0.05%
ケネディクス・オフィス投資法人日本REIT0.04%
オリックス不動産投資法人日本REIT0.04%
ジャパンリアルエステイト投資法人日本REIT0.03%
ジャパンエクセレント投資法人日本REIT0.03%
大東建託日本建設0.03%
大和証券オフィス投資法人日本REIT0.02%

低リスクでほったらかし運用したい人向け

過去のパフォーマンスを見ると、かなり基準価額は安定して推移していることがわかります。

バランス型ファンドのため、世界株や日本株のパフォーマンスに劣るのは当然です。

他のバランス型ファンドが全くパフォーマンスが上がっていない中で、このファンドはリスクを低く抑えつつも一定の安定したパフォーマンスが上がっています。

各資産の組入比率を見ると、日本国債(40%)、金(20%)、海外債券(20%)、高配当株式(10%)、REIT(8%)となっています。

やはり、リスクパリティ戦略をとっているため、最もリスクの低い日本国債が最も多い組み入れになっています。

そのため、「大きな利益は狙えないが、安定した収益が出ているファンド」といえるでしょう。

しかし、ファンドの運用の効率性を示すシャープレシオは、0.4程度となっており決して効率が良いとは言えません。

これはおそらく機動的に資産配分比率を変えることによって、本来取れるはずであったリスクに対するリターンが得られなかったという結果でしょう。

いずれにしてもリスクを抑えてある程度のリターンは出すことができているため、低リスク資産に長期投資したいという投資家の方には合っているファンドと言えます。

いったん保有したらずっとほったらかししておくべきファンドであり、ポートフォリオのコア(軸)にできるともいえます。

買える金融機関一覧

7社
auカブコム証券
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マネックス証券
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