主要投資対象は海外の株式。MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざし、同指数への連動性を高めるため、有価証券先物取引等を活用する場合がある。株式の組入比率は高位を保つ。購入時手数料がかからないノーロードタイプ。換金時手数料および信託財産留保額もなし。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。10月決算。
アセットマネジメントOne株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
先進国株式に連動する成果を目指す低コストファンド
このファンドは、名前の通り買付手数料や信託報酬がかなり抑えられているファンドです。
その代わり、ファンドマネージャーによる銘柄選定などの運用は行われず、日本を除く先進国株式インデックスに連動した成果を目指します。
参照するインデックスは、「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)であり、「MSCIコクサイ・インデックス」は、日本を除く先進国の株価動向を示す代表的な指数です。
日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株約1,300銘柄で構成されており、時価総額は市場の約85%をカバーしています。
浮動株ベースの時価総額加重平均で算出されており、毎年2月、5月、8月、11月末に組入銘柄の見直しが実施されます。
よく比較されるファンドとして、【eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)】通称オルカンがありますが、そのあたりとの違いも含めてパフォーマンスを見てみましょう。
オルカンよりパフォーマンスも運用効率も良好
インデックス運用でありながらも、世界平均株式インデックス円ベースよりパフォーマンスは上回っています。
リターンは中長期的に20%以上出ており、リスクは14%前後と海外株式ファンドにしては低く抑えられています。
そのため、運用の効率を示すシャープレシオも1.6~1.8と高い数字で安定しており、とても優秀なファンドと言えます。
先に申し上げた比較されるファンドとして、「オルカン」eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が挙げられますが、違いは新興国株式が入っているかどうかです。
それによって大きくパフォーマンスも変わっています。もちろん各種コスト控除後です。
オルカンが約10%、新興国の株式が組み入れられているのに対して当ファンドは先進国株式のみです。
市場の動きによって新興国>先進国というときはオルカンの方が良くなりますが、ここ数年は先進国株式の方が圧倒的に強かったためパフォーマンスにも差が出ています。
また、このファンドのインデックスには日本株も含まれていませんので、その差もあります。
より、分散を効かせるためにオルカンや日本株を含むインデックスファンドに投資するという選択肢もありますが、まずはこのファンドで低コストで先進国株式に投資する資産をベースにしておいて、その他地域についてはサテライト的に小さな金額で個別に買うのが良いでしょう。
日本株についてはこのファンド以外の資産で個別銘柄を購入するほうが良さそうです。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
たわらノーロード先進国株式は、「日本を除く先進国の株式に、低コストで広く分散投資できるインデックスファンド」です。
長期の資産形成を意識した、新NISAやiDeCoとの相性が良い商品として人気があります。
運用手法とポートフォリオ
- 運用方針
- MSCIコクサイ指数に連動する投資成果を目指すインデックス運用(パッシブ運用)。
- 連動性を高めるため、有価証券先物などのデリバティブを補完的に使う場合がある。
- ファンド・オブ・ファンズ/ファミリーファンド方式
- 実際には「外国株式パッシブ・マザーファンド」に投資し、そのマザーファンド経由で先進国株式に投資する仕組み。
- 個人投資家は小口からでも、機関投資家並みの分散されたポートフォリオを間接的に持てるのが強みです。
- 通貨(為替)について
- 為替ヘッジなしコース:原則として対円で為替ヘッジは行わないため、円安なら基準価額はプラスに、円高ならマイナスに振れやすい。
- 「<為替ヘッジあり>」という別ファンドも存在し、こちらは原則フルヘッジで為替影響を抑える設計。
- 実際の組入状況(例)
- 株式比率はほぼ100%近い高位を維持し、国別では米国がおよそ7割、残りを欧州・カナダ・オセアニアなどで分散。
- 個別銘柄は、大型のグローバル企業(IT・金融・ヘルスケアなど)を中心に、指数構成銘柄に概ね沿った形で組み入れられます。
メリットと魅力
- 1本で先進国株に広く分散
- 日本を除く先進国23カ国に分散投資できるため、個別銘柄を選ぶ手間なく、世界の成長を取り込みやすい。
- 米国比率が高い一方で、欧州やカナダなどにも一定配分があるため、「米国一極集中」は避けたい人にも合いやすい。
- 非課税制度との相性の良さ
- 新NISA・iDeCoの対象商品で、長期・積立・分散の3条件を満たす王道ファンドとして紹介されることが多い。
- 分配金0円・再投資型なので、複利効果を活かしながら非課税枠を無駄なく使える点も魅力です。
- シンプルでブレにくい運用
- 指数に連動するだけなので、運用者の裁量による大きなブレが少なく、初心者でも「何をしているファンドか」が理解しやすい。
- 長期でコツコツ積み立てる前提なら、細かなタイミングを気にせず続けやすい構造といえます。
注意点・リスクのポイント
- 株式100%の値動き
- リーマンショック級の下落局面では、半分以下になる可能性もある点は、初心者にもあらかじめ伝えておきたいポイントです。
- 為替リスク
- 為替ヘッジなしの場合、円高局面では現地株が上がっていても、円ベースではマイナスになることがある。
- 米国偏重の構成
- 先進国指数の特性上、組入国の約7割が米国になるため、完全に米国依存を避けたい人には別の選択肢(全世界株式など)も合わせて紹介するとバランスが取れます。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


