主要投資対象はインド企業の株式。ボトムアップ・アプローチによる銘柄選択を中心に、トップダウン・アプローチによる業種判断も加味して、収益性、成長性、安定性およびバリュエーション等を総合的に勘案して投資を行う。原則として為替ヘッジを行わない。ベンチマークはMSCIインド・インデックス(税引後配当込み・円ベース)。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。
野村アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
インドの高成長を享受できるファンド
こちらは、野村アセットマネジメントが運用を行っているインド株へ投資するファンドです。
世界の中でも成長著しいインド株に投資をし、かつインデックスを上回る運用を目指すアクティブファンドです。
インドは、住宅・不動産市場の回復を背景に業績拡大が期待される不動産セクターや、景気回復に伴う資金需要の増大をとらえて、不良債権比率が相対的に低く、マネジメントが優れた優良な民間銀行は収益成長が期待されています。
銘柄選択においては、利益成長の確度が高く、バリュエーションが割安と見られる銘柄を中心に組み入れていく方針です。
新興国株式はリスクが高くあまり儲からないというイメージの方も多いかもしれません。
確かにインド株へ集中投資をするこのファンドもリスクが高いと思われます。
しかし、インドの成長の恩恵を受け、かつアクティブに銘柄選択がうまくいけば大きな利益も見込めます。
インデックスには勝てていない
新興国の中でもインドはここ数年、投資対象として注目され続けています。
人口増加も著しく、GDP成長率も7%を超える成長をし、しかも政治が安定しているという条件です。
インド企業も、特にITの業種では世界規模になっており、株式市場も大きくなっています。
株式市場のバリュエーションについては、MSCIインド指数で見た予想PERで約21倍と過去5年平均とほぼ同水準となりました。
インド企業の一株当たり利益成長率は高成長が続くと予想されています。
そういったインド株に約40銘柄ほど、このファンドは投資をしています。大型株がメインとなっており、そこまで緻密な銘柄選定をしているというわけではないものの、パフォーマンスも良好です。
しかし、インド株の円ベースのインデックスとこのファンドのパフォーマンスを比較すると、インデックスよりもパフォーマンスは劣っています。
そして組み入れ銘柄やポートフォリオ構成にはインデックスと大きな違いはありません。
つまり、このファンドの値動きは「インド株市場がどうなるか」にかかっており、そのリスクを負うことになります。
そんなインド株であっても、「新興国株式」であることを忘れてはいけません。
つまり、投資家のリスク回避傾向が強まる局面では株式市場はかなり弱含む可能性もあります。
日本や米国などといった株式市場との違いは、値動きのブレが大きいということです。
言い換えればリスクが大きいため、投資をするにあたってはリスクを覚悟しておきましょう。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
野村インド株投資は、インド企業の株式に集中投資し、インド経済の成長を取り込みながら基準価額の値上がり益を狙うアクティブ型の投資信託です。
信託報酬はやや高めですが、長期の実績と純資産規模の大きさから、日本のインド株ファンドの中では代表的な存在になっています。
運用手法
- インド株への集中投資
- マザーファンドを通じて、インド企業の株式に高い比率で投資する「特化型運用」を行います。
- 市場環境次第で一時的に株式比率を下げる場合もありますが、基本的には株式を高い水準で保有する姿勢です。
- 銘柄選びの考え方
- 収益性・成長性・安定性・バリュエーション(割安度)を総合的に見て、個別銘柄を選別するボトムアップ型の分析を重視します。
- 企業の競争力、利益成長、財務体質、経営の質、業界環境など、いわゆる「ファンダメンタル分析」に基づいて投資判断を行います。
- ポートフォリオ構築
- 個別銘柄分析に加え、インド経済や金利・為替などマクロ環境を踏まえたトップダウンの業種配分判断も行います。
- ベンチマークを意識しつつも、超える運用成果を目指すアクティブ運用のため、指数からの乖離も許容するスタイルです。
- 為替ヘッジ
- 実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行わず、インドルピーと円の為替変動リスクをそのまま負う設計です。
主な特徴とポイント
- インド成長への「一本乗り」
- インドの高成長企業に絞って投資することで、インド経済の成長をダイレクトに取り込む設計になっています。
- インド株特化型のため、先進国株より値動きが大きくなる傾向があり、値上がり期待と同時にリスクも高めです。
- 集中度の高いアクティブ型
- MSCIインド・インデックスを上回る運用成果を目指すアクティブファンドで、指数に近づけるインデックス型とは性格が異なります。
- 一部の大型・主力銘柄への投資比率が高くなりやすく、「支配的な銘柄」に依存する度合いが相対的に大きい点がリスク要因です。
- コストと規模
- 信託報酬は年率約2.2%程度と、日本の株式アクティブファンド平均(約1.56%)より高めです。
- 一方で純資産残高は4,000億円超と非常に大きく、日本のインド株ファンドの中でも代表的な規模に達しています。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


