ファンド概要
主要投資対象は、世界各国(新興国を含む)の株式、債券等。株式、債券、商品等に関連するデリバティブ取引、為替予約取引等を実質的な主要取引対象とすることにより、中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として運用を行う。投資する外国投資法人の円建ての外国投資証券において、実質的な通貨配分にかかわらず、原則として当該クラスの純資産総額を米ドル換算した額とほぼ同額程度の米ドル売り円買いの為替取引を行う。原則として、為替ヘッジを行う。ファンドオブファンズ方式で運用。11月決算。
野村アセットマネジメント株式会社
ヘッジファンドの運用を用いた絶対収益型ファンド
こちらのファンドは、リスク低減を目指したヘッジファンド型運用を行うアクティブファンドです。
投資対象は世界中の株式、債券、コモディティなど多くの資産であり、為替リスクをなるべく排除した円ベースでの安定収益を目指す運用を行っています。
具体的には、主に株式指数や債券指数などのインデックスファンドを用いて、それをレバレッジをかけつつも、その比率を機動的に変動させるというものです。
レバレッジをかけることにより、資産総額よりも大きい金額を売買することから、一般的にはリスクが大きくなる手法です。
ところが、このファンドはレバレッジをかけつつも、ロング(買い)と同時にショート(売り)も多く行います。
それにより相場全体の影響を小さく抑えています。
そして最大の特徴は、相場環境に応じてレバレッジ比率を機動的に調整するというものです。
例えば、市場のリスクが大きくなった場合、ブレーキをかけるように一気にレバレッジ比率を落とし、相場下落の影響を少なくしようとするものです。
基本的には株式についてはロング、債券は社債はロング、国債はショート、その他コモディティなどは銘柄ごとにロング・ショートを使い分けています。
そのように、レバレッジをかけつつも全体のリスクを抑え絶対収益を狙う運用ですが、パフォーマンスにもそれは現れています。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
低リスク運用はできているもののヘッジファンドとは違う
直近のパフォーマンスを見ると、ファンドの狙い通り値動きは小さく抑えられています。
さらに、為替ヘッジを行っていることや、さまざまな資産のロング・ショートを行うことにより、市場全体の動きとも異なる動きが現れています。
具体的には、年間の値動き(リスク)は8%前後となっており、株式市場が15~20%なのに対して大きく抑えられた運用ができています。
しかし、リターンは安定しておらず、直近3年ではほぼリターンが上がっておらず5年でも3%程度です。
そのため、このファンドはかなりの長期で見る必要があります。短期的な収益はまず期待できず、5年やそれ以上のスパンで見る必要があります。
ファンドの効率性を示すシャープレシオはかなり低くなっており、いくらリスクを抑えた運用ができているとは言ってもそれに見合うリターンは得られていません。
コンセプトとしてはリスクを抑えたヘッジファンドの運用を用いたファンドとはなっているものの、それとは異なり効率的な運用が行えるものとは言えません。
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