ファンド概要
米国におけるインフラ設備の建設、改修またはメンテナンス、建設資材の生産または輸送などに直接関わる企業の株式に投資する。米国の株式の中から、事業内容、時価総額、流動性等を勘案して投資候補銘柄を選定。この中から、インフラ投資による恩恵度、同業種における競争力、株価バリュエーション等にもとづくスコアリングや定性評価を勘案し、ポートフォリオを構築する。原則、為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。1、7月決算。
大和アセットマネジメント株式会社
米国インフラ関連株ファンド
アメリカのインフラ関連銘柄に投資を行うアクティブファンドです。
インフラ関連銘柄とは、具体的にはインフラ設備の建設、改修またはメンテナンス、建設資材の生産または輸送などに直接関わる企業、つまりこのファンドでは「インフラ・ビルダー」と呼ばれる銘柄のことを指します。
そのため、業種別でも特徴的なポートフォリオとなっており、組入業種の多い順に、電気設備、建設関連製品、建設・土木、機械となっています。
個別銘柄では、電気機器・部品メーカーのEATON CORP PLCやインフラ建設エンジニアリング会社のQUANTA SERVICES INC、建機レンタル会社のUNITED RENTALS INCなどが組入上位銘柄となっています。
総じて、米国のインフラ投資によって恩恵を受ける銘柄のポートフォリオとなっています。
そして、銘柄数は約30銘柄程度と少数に集中しており、業種特化かつ集中投資型ファンドと言えます。
比較的業績が安定しており、景気には影響されづらいポートフォリオとなっています。
ただ、景気に影響されづらい代わりに、米国の公共事業やインフラ再整備などによる業績変動があるため、政治的な要素による影響が大きくなりやすいファンドだと言えます。
このような業種に特化するアクティブファンドは珍しいことに加え、個別銘柄を発掘するのも個人では構成することの難しいポートフォリオです。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。
組み入れ銘柄上位リスト
銘柄名 | 国 | 業種 | 組み入れ比率 |
---|---|---|---|
イートン | 米国 | 電気設備 | 8.80% |
クアンタ・サービシーズ | 米国 | 建設・土木 | 8.10% |
ユナイテッド・レンタルズ | 米国 | 商社・流通業 | 7.50% |
トレイン・テクノロジーズ | 米国 | 建設関連製品 | 6.90% |
パーカー・ハネフィン | 米国 | 機械 | 6.60% |
エムコア・グループ | 米国 | 建設・土木 | 5.30% |
カーライル | 米国 | 建設関連製品 | 4.80% |
ハベル | 米国 | 電気設備 | 4.50% |
マーティン・マリエッタ・マテリアルズ | 米国 | 建設資材 | 3.90% |
バルカン・マテリアルズ | 米国 | 建設資材 | 3.50% |
ブレが大きいパフォーマンス
ファンドのパフォーマンスは、業種特化ということもあり、ブレが大きくなっています。
リターンを見ると、過去5年ではS&P500とほぼ並ぶ程度、過去3年では約10%下回っています。
しかし、2020年から2024年初頭までは、S&P500を20%、世界株平均を50%ほど上回る好調な推移でした。
つまり、2024年に入ってからここ数ヶ月のパフォーマンスが急激に悪化しているということになります。
これは、組入銘柄の業績や売上の実績というよりも、政治的な要素が強く現れています。
ファンドのポートフォリオ構成にある通り、社会インフラの再整備事業などが活発になれば株価は上昇し、そうでなければ軟調になりやすいと言えます。
ただ、パフォーマンスが悪化したのはあくまでも短期的な思惑である可能性があり、組み入れ業種の業績は安定しています。
ファンドとしては、業種特化型のためリスクが年率23%程度と高くなっている点や、高リターンの割にシャープレシオが1前後となっている点については難点と言えます。
そのため、今後も値動きが大きい可能性があること、かつ、業績や景気だけでない要素も含めた動きがあることに注意が必要です。
買える金融機関一覧
19社 |
---|
イオン銀行 |
auカブコム証券 |
PayPay銀行 |
SBI証券 |
あかつき証券 |
マネックス証券 |
リテラ・クレア証券 |
八十二証券 |
千葉興業銀行 |
千葉銀行 |
大光銀行 |
大和証券 |
寿証券 |
岩井コスモ証券 |
松井証券 |
証券ジャパン |
静岡東海証券 |
静岡銀行 |
楽天証券 |