日本を含む世界各国の株式に投資を行い、中長期的な信託財産の成長を目指して運用を行う。参入障壁の持続可能性、企業文化、構造的成長力、バリュエーションなどに基づき、ボトムアップ・アプローチを通じて銘柄を厳選してポートフォリオを構築する。実質組入外貨建資産については、原則として、対円での為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。2月決算。
朝日ライフアセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
独自の分析によるポートフォリオ構成
世界中から成長株を探し出し、中長期的に投資を行うアクティブファンドです。
特徴としては、30銘柄程度に厳選して集中投資すること、そのポートフォリオの構成が独特であることが挙げられます。
ファンドの運用方針として、30~50銘柄程度に集中投資するとあります。
実際には30銘柄ほどの組み入れとなっており、銘柄分散を図るよりは集中投資による値上がりを狙うスタイルとなっています。
そして、そのポートフォリオは、世界中から銘柄をピックアップするとあります。
一般的には市場平均の構成に応じた配分になるのですが、このファンドの配分は独特なものとなっています。
現状では、米国株が少なく欧州株が多いということです。
ポートフォリオの5割程度は米国株であるものの、時価総額ベースでは7割近い米国株の比率を下げています。
欧州については組み入れは約4割となっており、これも時価総額ベースでは2割弱なのに対して多くなっています。
具体的には、米国株が少なく、イギリスやドイツが多くなっています。
個別銘柄でも組み入れ上位は、アメリカのアップラビンをはじめ、ドイツのシーメンス・エナジー、シンガポールのシーなどが上位に並んでおり、これも時価総額ベースの市場平均とは大きく異なります。
アクティブファンドのあるべきパフォーマンス
パフォーマンスは、ややリスク大きいもののかなりのリターンがあがっており、集中投資の成果が出ています。
具体的には、リスクは年率20%前後で、リターンは年率40%を超える期間もあります。
銘柄数を絞って集中投資しているため、リスクがある程度高まるのは仕方ないにしても、リターンが大きくあがっていることから、シャープレシオは2前後で推移しており、かなり効率的な運用にもなっています。
これは市場平均とは大きく異なるポートフォリオ構成であることと、しっかりとした銘柄分析を行う上での集中投資、これらが結果に結びついています。
売買回転率も2.5倍を超え、しっかりと入れ替えや売買を行いながらパフォーマンスがあげられていることがわかります。
つまり、市場平均を意識せず独自のポートフォリオを持つことによりしっかりとしか成果が出せている優秀なアクティブファンドと言えます。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
WCM 世界成長株厳選ファンド(愛称:ネクスト・ジェネレーション)は、アメリカの運用会社WCMが選ぶ「世界の成長企業」30~50銘柄に集中投資するアクティブ型の外国株投信です。
日本を含む世界中の株式に投資し、中長期での資産成長をねらうファンドで、為替ヘッジは原則行いません。
運用方針と運用プロセス
このファンドは、ボトムアップ型の銘柄選択で「質の高い成長企業」に厳選投資するのが特徴です。
- 投資スタイル
- 企業ごとの業績やビジネスモデルを一社ずつ分析するボトムアップ・アプローチを採用。
- 30~50銘柄程度に集中投資し、「WCMが最も魅力的と考える成長株だけ」を組み入れる方針です。
- 銘柄の選び方(主なチェックポイント)
- 高い、もしくは伸び続けている投下資本利益率(ROIC)。
- 低めの負債比率など、財務の健全性。
- 高水準または拡大傾向の利益率と、持続的な成長可能性。
- 時価総額が一定規模以上(例:5億ドル以上)で、流動性が確保されていること。
- 運用プロセスの流れ
- 幅広い情報ソースや成功企業の分析から投資アイデアを収集。
- 成長性の低い産業や投資困難な市場・流動性の低い銘柄を除外する一次スクリーニング。
- 財務指標や成長性などの「質の高い成長力基準」でふるいにかける二次スクリーニング。
- ポートフォリオ全体の分散やリスク特性をチームでレビューし、組入比率を調整します。
WCMが重視する「企業文化」と「参入障壁」
このファンドが少しユニークなのは、数字だけでなく「企業文化」や「競争優位性(参入障壁)」をかなり重視している点です。
- 参入障壁の持続可能性
- ブランド力、ネットワーク効果、知的財産など、他社が真似しにくい強みを持つ企業を重視します。
- 企業文化
- 長期志向、従業員や顧客を大切にする文化など、持続的な成長を支える内面の強さを評価軸にしています。
- 構造的成長力
- 追い風(Tailwinds)が長く続く分野で、今後も市場拡大が期待できるビジネスに注目します。
これにより、短期のテーマ株というよりは、「次世代のリーダー候補」となる企業を長期目線で選ぶイメージのファンドになっています。
主な特徴(メリットと注意点)
- 良いと感じやすいポイント
- 世界中の成長株に、プロの厳選と分析を通じて分散投資できる。自分で個別株を選ぶ手間を省ける。
- 銘柄数を30~50に絞った集中投資なので、「本当に良いと判断した企業」に厚めに投資できる設計。
- 中長期の資産成長を狙うアクティブ運用で、市場平均を上回るリターンを目指している。
- 気をつけたいポイント
- 集中投資ゆえに、短期的な値動きは世界株インデックスより大きくなる可能性がある。
- 実質的に為替ヘッジを行わないため、円高・円安の影響をそのまま受ける(為替リスクあり)。
- 信託報酬は年率約1.96%(税込)と、インデックスファンドに比べると高めのコスト水準です。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。

