主として日本を含む世界の米ドル建株式、債券及びその他の資産に分散投資を行い、相対的に高いインカム収益及び値上がり益の獲得を目指す。主要投資対象ファンドにおける銘柄選定は、ボトムアップ・リサーチによるファンダメンタルズ分析に基づき、個別企業の収益性、成長性、価格の割安度及び資本構成全体等に着目して行い、分散を考慮してポートフォリオを構築する。原則として為替ヘッジを行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。11月決算。
三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
機動的な運用を行う米ドル建て社債ファンド
債券ファンドではありますが、国債や政府関連債などには投資をせずに、「社債」をメインに投資を行います。
内訳は、リスクの低い投資適格社債(約40%)を中心に、低格付けのハイイールド社債も多く組み入れており、一部高利回り株式も組み入れています。
そして相場環境、金利の状況に応じてそれらの資産を機動的に入れ替えています。
ポートフォリオの利回りは約6%と高く、幅広く米ドル建て社債へ投資を行っています。
基本的には、投資適格社債およびハイイールド社債の組入比率を高位に維持し、安定的なインカム収入の獲得に注力しています。
そして相場環境に応じて機動的に入れ替えを行います。
例えば、株式などのリスク資産が上昇する相場環境であれば、投資適格債の資産を減らし値上がりの期待できるハイイールド債券などの比率を高めています。
逆に不安定な環境では、安全性の高い社債を多めに保有することによりポートフォリオの安定性を保ちます。
リスクを抑えつつも利回りの積み上げが効いている
細かい上下はありつつも着実にリターンの積み上げができています。
平均年率リターンは約10%と債券ファンドにしては高リターンがあげられています。
リスクは10%未満で推移しており、為替を考慮した債券ファンドとしては妥当なところです。
効率性はというと、シャープレシオは常に1を超えており、とてもバランスの取れた運用が継続されています。
ファンド名にもある通り、安定資産である債券とリスクを取る債券の比率の機動的な資産配分をしっかりと行っています。
例えば、2020年はじめのコロナショックのときには、株式相場が大きく荒れました。
その局面では、安定資産である投資適格社債の比率を20%から30%へ引き上げ、リスク資産であるハイイールド社債を40%から30%程度へ引き下げています。
その後相場が安定したこともありその比率ももとに戻しています。
ここ数年は米国金利上昇の影響により、どうしても債券価格の下落を被っている様子ですが、それでも金利耐性のあるハイイールド社債などの配分によりしっかりと推移しています。
債券に主に投資を行うため、金利の影響は今後も受けることが想定されます。
高金利環境の長期化が今後実体経済にどのような影響をもたらすのかに関しては、市場の見方も分かれており引き続き注意が必要です。
基本的に債券をバランスよく配分し保有するファンドであるため、今後も金利の状況によっては短期的に価額が上下する場面もあります。
しかし、債券ファンドは長期的に見る必要があります。
基本的には相場の影響も考えずに持ち続けられるのが特徴であり、このファンドは国債など高格付け債券を中心にリスクも考慮し幅広く投資してるため長期保有に適していると言えるでしょう。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
NWQフレキシブル・インカムファンドは、日本を含む世界の「米ドル建て株式+債券+その他資産」に広く分散投資し、分配金の源泉となるインカム収益と値上がり益の両方をねらうアクティブ型のファンド・オブ・ファンズです。
運用手法
- 多資産に分散投資
- 米ドル建ての株式、社債、国債、ハイイールド債、ローン、その他のインカム資産などに分散投資します。
- 単一の資産クラスに偏らず、市場環境に応じて配分を変えられるのが柔軟(フレキシブル)という名前の由来です。
- ボトムアップ・リサーチ
- 主要投資対象ファンド(Nuveen NWQ)が、個別銘柄レベルのファンダメンタルズ分析を実施。
- 収益性・成長性・割安度・資本構成などを見ながら銘柄を選定し、分散を考慮してポートフォリオを構築します。
- インカム+キャピタルの両取り志向
- 利息や配当といったインカムを積み上げつつ、市況が良い局面では値上がり益(キャピタルゲイン)も取りに行く設計です。
- 類似戦略のドル建てフレキシブル・インカムは、2009年以降、インカム収益にキャピタル収益が上乗せされる形で高いトータルリターンを記録してきたとされています。
このファンドの主な特徴と注意点
- 特徴
- 世界の高利回り資産に一括で分散投資でき、1本で「株式+債券+その他インカム資産」をカバーできる。
- Nuveen NWQ のインカム戦略を日本円建てで利用できる点がユニークで、長期のトラックレコードも参考にしやすい。
- 毎月分配型や年1回決算型など、投資家のニーズ(分配重視か、複利重視か)に合わせたコースを選べる。
- 注意点・リスク
- 信託報酬が年率1.6%台とインデックスファンドより高く、「運用力に対価を払う」タイプの商品です。
- 株式・ハイイールド債なども含むため、伝統的な債券中心のインカムファンドより価格変動(リスク)が大きくなり得ます。
- 為替ヘッジなしコースでは為替リスクも加わる。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


