ファンド概要
主として対象インデックスに採用されている日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券に投資する。国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内不動産投資信託証券および先進国不動産投資信託証券への実質的な基本投資割合は、純資産総額に対してそれぞれ12.5%とする。各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果をめざす。原則、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。4月決算。
三菱UFJアセットマネジメント株式会社
8つのインデックスに分散投資
投資対象は、①国内株式、②先進国株式、③新興国株式、④国内債券、⑤先進国債券、⑥新興国債券、⑦国内REIT、⑧先進国REITです。
そして、その8つの資産をそれぞれ12.5%ずつ保有し、投資先はそれぞれの資産のインデックスファンドです。
eMAXIS Slimシリーズのファンドであるため、個別銘柄の選定はせず、資産配分比率も固定の運用となっています。
その分コストが低く、インデックスファンドの組み合わせの投資成果が期待できます。
しかし、アクティブファンドのバランス型運用とは大きく異なる点は資産配分比率が固定であるという点です。
バランス型ファンドの資産配分(アセットアロケーション)は、機動的に配分を変える戦略や資産ごとのリスク度合いに応じて配分を変更するものがあります。
資産を分散するという意味ではそれらは変わりませんが、ポートフォリオ内のリスクを抑えるためにはアクティブファンドのような資産配分戦略が必要です。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。分配金込基準価額。
組み入れ銘柄上位リスト(日本株式・REIT)
順位 | 銘柄 | コード | 業種 | 組入比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | 日本ビルファンド投資法人 | 8951 | REIT | 0.78% |
2位 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 8952 | REIT | 0.66% |
3位 | 日本プロロジスリート投資法人 | 3283 | REIT | 0.62% |
4位 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 3462 | REIT | 0.61% |
5位 | 日本都市ファンド投資法人 | 8953 | REIT | 0.59% |
6位 | GLP投資法人 | 3281 | REIT | 0.58% |
7位 | 大和ハウスリート投資法人 | 8984 | REIT | 0.52% |
8位 | トヨタ自動車 | 7203 | 輸送用機器 | 0.42% |
9位 | オリックス不動産投資法人 | 8954 | REIT | 0.41% |
10位 | アドバンス・レジデンス投資法人 | 3269 | REIT | 0.41% |
効率が悪く、アクティブバランス型ファンドには大きく劣る
このファンドのパフォーマンスは、株式だけでなく債券やREITなどの資産も多く組み入れているため、パフォーマンスは株価指数にはもちろん劣ります。
なぜ8つの資産に分散しているかというと、それは資産分散をして変動を抑える目的であり、それははっきりとパフォーマンスにも表れています。
価格の変動を示すリスクは10%を切っており、一般的な世界株平均の15%程度と比べてもリスクは抑えられています。
そして、リターンは安定的に8%程度出しており、うまく分散投資の効果が出ていると言えます。
しかし、リスクに応じたリターンは物足りなく、シャープレシオも低いためファンドの運用の効率性は良くありません。
つまり、リスクの割にはリターンが低い、リターンの割にはリスクが高い、と言えます。
これは、コストを抑える分資産ごとの配分比率を単純に1/8ずつ保有するといった固定されたものであるため、それぞれの資産のリスク度合いや市場環境を無視しているためです。
もちろんその代わり運用コストが低いといったメリットはあるものの、これであれば、自分でそれぞれのインデックスファンドを保有する、もしくはアクティブファンドのバランス型ファンドを保有するか、そのどちらかのほうが賢明でしょう。
買える金融機関一覧
33社 |
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