主として、わが国の金融商品取引所等に上場している株式に投資する。予想配当利回りが市場平均(加重平均、今期予想ベース)と比較して高いと判断される銘柄を中心に投資し、安定的な配当収益の確保と信託財産の中長期的な成長をめざす。銘柄選定にあたっては、財務内容の健全性、業績動向、配当方針等を考慮して行う。ファミリーファンド方式で運用。1、7月決算。
三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
高配当株アクティブファンド
配当利回りが市場平均と比べて高い銘柄の中から、優良な銘柄を選定する日本株ファンドです。
特徴としては、単に配当利回りが高い銘柄だけでなく、増配や自社株買いなどが期待される銘柄も組み入れることにより、それによる値上がりも狙っていくという方針です。
ポートフォリオの配当利回りは市場平均よりも若干高い程度であり、必ずしも高配当銘柄だけに投資しているものとはなっておりません。
個別銘柄の上位では、時価総額の大きい銘柄や配当利回りの高いメガバンクなどが並んでおり、全体的に大型株中心のポートフォリオとなっています。
業種では、市場平均よりも建設業や保険業の比率が高く、電気機器や輸送用機器などの比率が少なくなっています。
そして、売買回転率は年間0.3程度と、ほとんど銘柄入れ替えは行われず、バイ・アンド・ホールドが主な戦略です。
高配当株を中心としていることから、配当収入メインの中長期保有が前提のポートフォリオとなっています。
ハイリターン・ローリスク
そして、ファンドのパフォーマンスはとても優秀です。
まず、リターンが高く、しかもそれが安定していることが挙げられます。
中長期的に年率20%以上と、TOPIXを大きく上回るリターンが上がっており、過去5年、過去3年といったスパンで見れば世界株平均をも上回る勢いとなっています。
単に高配当株に投資しているだけでなく、増配や自社株買いなどを予想した銘柄選定がうまく効いていることがわかります。
さらに、このファンドの最も大きな特徴として、リスクが低いということです。
値動きの大きさを示すリスク値は年率10%前後で推移しており、これは市場平均や他の日本株ファンドと比べてもかなり小さい数字です。
そして、シャープレシオも中長期で見ても2を超えています。
つまり、リスクを抑えつつもリターンが最大化できており、運用の効率性も継続的にかなり良好と言えます。
日本株市場全体の動きの影響は当然受けてしまうものの、高配当銘柄のリターンの積み上げと、組み入れ銘柄の値上がり益を上手にコントロールできている、かなり優秀なアクティブファンドの一つだと言えます。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
ニュー配当利回り株オープン(愛称:配当物語)は、「日本株の高配当銘柄に幅広く投資し、配当収入と中長期の値上がり益の両方を狙うアクティブファンド」です。
投資対象と運用の仕組み
- 主要投資対象
- 主として、日本の金融商品取引所等に上場している株式に投資。
- ファミリーファンド方式で、日本好配当株マザーファンドの受益証券を通じて運用されるベビーファンド構造。
- 銘柄選定の基本
- 「予想配当利回りが市場平均(加重平均・今期予想ベース)より高い」と判断される銘柄を中心に投資。
- 市場平均より高い配当利回りを維持するよう、ポートフォリオ全体を構成するイメージ。
運用手法(銘柄選びと入れ替え)
- 銘柄選定の視点
- 財務内容の健全性:有利子負債比率などをチェックし、過度な借金体質などは避ける。
- 業績動向:安定した利益を出せているか、景気後退局面でも極端に業績が崩れにくいかを重視。
- 配当方針:減配しにくい企業か、株主還元に前向きか、自社株買い・増配の意欲があるかなどを考慮。
- 組入・入れ替えの考え方
- 予想配当利回りが魅力的な銘柄を中心に投資し、安定的な配当収益の確保を目指すのが基本方針。
- 一方で、業績好調で増配や株価上昇が期待できる銘柄もポートフォリオに組み入れ、トータルリターンの向上も狙う。
- 配当利回りの魅力が低下した銘柄や、増配期待が後退した銘柄は売却し、より配当利回りが高く、増配・株価上昇が見込める銘柄へ入れ替える方針。
特徴・メリット
- 配当収入+値上がり益の両にらみ
- 高めの配当利回りを狙いつつ、業績安定・増配余地のある銘柄も組み合わせることで、中長期的な資産成長を目指す設計。
- 市場全体の上昇局面でも、下落局面でも、相対的に安定したリターンが期待できる構成を意識しているとされる。
- 長期運用しやすい枠組み
- 無期限ファンドであり、新NISA対象銘柄としても各社サイトで紹介されており、長期積立との相性が良い。
- 年2回の決算により分配金が支払われるため、「半年ごとに配当を受け取りながら長期運用」というイメージを持ちやすい。
注意点
- コストと値動きのリスク
- 信託報酬0.99%と、インデックスファンドよりは高めのコストであるため、「配当+値上がり」でコストを上回るリターンを目指す商品と理解したい。
- 日本株に100%近く投資するため、国内株式市場の下落局面では基準価額もそれなりに大きく上下しうる。
- 分配金の性格
- 分配対象額は、配当等収益に加え売買益等を含めた全額がベースであり、市況次第では元本の取り崩しを含むケースもありうる。
- 「分配金が多い=必ずしも得している」とは限らない。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


