米国の取引所に上場(これに準ずるものを含む)されている株式を主要な投資対象とする。個別企業分析により、国際的な優良企業や将来の優良企業に投資を行う。マザーファンドの運用にあたっては、FIAM LLCに、運用の指図に関する権限を委託する。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行わない。ベンチマークはS&P500(税引前配当金込/円ベース)。ファミリーファンド方式で運用。11月決算。
フィデリティ投信株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
米国大型優良株ファンド
このファンドは、米国の大型株にフォーカスした運用を行うアクティブファンドです。
特徴としては、企業分析が徹底していることと、銘柄分散が意識されていることです。
まず、個別企業分析については、米国だけでなく世界各地のアナリストによる詳細な企業調査が行われており、優良株を徹底して探しています。
これは、世界的な運用会社であるフィデリティだからこそできる幅広い分析能力です。
そして、分散が意識されていることについては、そのような企業分析の結果、組入銘柄は100前後と比較的多くなっています。
市場での時価総額の大きい情報技術セクターが最も多い配分ですが、それでもさまざまな業種をまんべんなく組み入れており、銘柄だけでなく業種の分散も行われていることがわかります。
安定的に好パフォーマンス
ファンドの組み入れ銘柄は、大手テクノロジー株やヘルスケア株など、成長株が上位になっています。
組み入れ銘柄数は100銘柄程度で、ファンドの運用方針通り分散投資も行われています。
そしてその組入比率は、時価総額ベースというわけではなく、しっかりとした個別銘柄分析に応じた投資比率となっています。
売買回転率は1倍程度で、そこまで頻繁な売買が行われているわけではなく、主にリバランスによる銘柄比率調整の売買がメインになっていると思われます。
パフォーマンスは、S&P500を上回る好パフォーマンスとなっており、過去5年、過去3年ともに安定的なリターンが上がっています。
また、リスクも年率16%とそこまで高くなく、銘柄を徹底的に分析し、かつ100銘柄程度へと分散投資を行う投資手法が功を奏しています。
そのため、運用の効率性を示すシャープレシオは、中長期平均で1.5を超え、かなりの効率性となっています。
米国株を厳選しつつも、分散投資によりリスクを軽減できているアクティブファンドであるため、長期的に投資可能な投資信託であると言えます。
ただ、大型株中心のポートフォリオであること、市場平均と組み入れ銘柄が大きくは異ならないことなどを考慮すると、今後のパフォーマンスは米国株全体や大型株の動きに左右されそうです。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
フィデリティ・米国優良株・ファンドは、「米国の大型優良企業を中心に、長期の値上がりを狙うアクティブファンド」です。
銘柄選定の考え方
- 米国の取引所に上場する企業の中から、「国際的な優良企業」や「将来の優良企業」を個別分析で選ぶボトムアップ型。
- フィデリティの世界各拠点のアナリストが、業績、ビジネスモデル、競争力、財務体質などを現地取材も交えて調査し、その結果をもとにポートフォリオマネージャーが組み入れ銘柄を決定。
ここでいう「米国優良企業」とは、
- さまざまな景気局面を乗り越えてきた大型企業
- 持続可能な競争力があり、長期的な利益成長が期待できる企業
- グローバル展開により、収益源が世界中に分散している企業
といった特徴を持つ会社を指します。
米国大型優良株にフォーカス
- 投資対象は、アップルやアマゾンなどに代表されるような、米国主要指数の上位構成銘柄となる大型優良企業が中心。
- 大型株中心のため、「ゼロから急成長を狙う小型グロース」というよりは、「すでに世界を牽引している企業の長期成長に乗る」というイメージに近い。
フィデリティの調査力をフル活用
- フィデリティは70年以上の企業調査・運用実績があり、そのリサーチネットワークを米国優良株の選別に活用しているのが強み。
- 企業訪問を重視する「ボトム・アップ・アプローチ」により、短期的なテーマや人気だけに流されず、企業の本質的な価値に着目して投資するスタイル。
コスト・リスクのイメージ
- コスト:アクティブファンドのため、S&P500連動インデックスファンドと比べると信託報酬などは高めの水準(“調査力にお金を払う”タイプ)。
- 価格変動リスク:米国株式への集中投資のため、米国株式市場が下落する局面では基準価額も大きく下落する可能性がある。
- 為替リスク:為替ヘッジなしのため、ドル円の動きによって円ベースのリターンが大きく増減する。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


