投資のソムリエ【相場に振り回されたくない人向けの安定志向バランスファンド】★

投資のソムリエ ファンド情報

主要投資対象は、国内外の公社債、株式および不動産投資信託証券(リート)。基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら、安定的な基準価額の上昇を目指すとともに、機動的配分戦略に基づき、急な投資環境の変化に対応することを目指す。外貨建資産は投資環境に応じて弾力的に対円での為替ヘッジを行う。ファミリーファンド方式で運用。1、7月決算。

アセットマネジメントOne株式会社
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ファンドの評価とパフォーマンス

リスク(変動)を抑え、機動的に資産配分比率の変更を行うファンド

特徴は、安定資産である債券、積極資産である株式やリートに幅広く分散投資を行いつつも、かなり機動的に現金比率含めその配分比率を変更することにあります。

つまり、相場が不安定な時は債券や現金の比率を高め、上昇基調の時は株式の比率を高めるということです。

聞こえはいいかもしれませんが、たいていこういった機動的に比率を変更する戦略はうまくいきません。

特に、日々の相場の変動が大きくなっているここ数年では特に相場の急な動きについていきづらいケースが多いです。

販売用資料に載っているように、この機動的比率変更の戦略がうまく働いていればかなり良いファンドだと思いますが、実態を見ていきましょう。

リスク(変動)が小さければ良いってもんじゃない

パフォーマンスを見てください、値動きのブレが少なく、ファンドの目標通りにリスク(変動)はかなり抑えられています

しかし、分配金含めたトータルリターンでは過去5年、3年ともにほぼマイナスです。

世界的に株式市場が値上がりし、他のファンドは悪くても市場平均にパフォーマンスは負けていてもトータルはプラスのものが多いにも関わらずです。

安定資産である債券が多いから株式市場の値上がりを取れなかった、という言い訳をしていますが、債券のみに投資するならまだしも、機動的な配分比率の変更で株式市場の値上がりも取る、と謳っておきながらです。

機動的な配分比率の変更が、全く効いていない、もしくは逆効果になってしまっているのではないでしょうか。

ただ、長期投資ではこのリスクの小ささが効いてくると期待したいところではありますが、過去5年や過去10年で見てもリターンはほぼあがっていないため、現時点では保有していても安定的な利益は出ていません。

ファンドの殿堂による評価は【★】です。

ファンド概要

投資のソムリエは、株式・債券・REITなど世界中の資産に幅広く分散し、「大きく増やす」というより「大きく負けにくく、安定して増やす」ことをめざすバランス型のアクティブファンドです。

相場が不安定なときはリスク資産を減らし、債券や現金などの安定資産を増やす運用ルールを持っているのが大きな特徴です。

運用手法

投資のソムリエは、「分散投資」と「リスク管理」を徹底するために、主に次の2段階の運用戦略を使っています。

  1. 月次:基本配分戦略(ベースの資産配分を決める)
    • 毎月、市場環境と各資産のリスク要因(どの要因で価格が動きやすいか)を統計的に分析。
    • 「リスク要因からの影響が均等になるように」資産配分・通貨配分を決め、もっとも分散効果が期待できる比率を設定。
    • 例:先進国債券を厚めにしつつ、先進国株式、日本株、新興国債券、REITなどを組み合わせる。
  2. 日次:機動的配分戦略(下落から守るための調整)
    • 毎日、市場を「安定局面・警戒局面・危機局面」などと判定。
    • 下落の危険性が高まったと判断したときは、リスク性資産(株式・REITなど)を売却し、安定資産や現金等を増やす。
    • 一部のDC向けでは、「危機局面」ではリスク資産をすべて売却して現金等を増やすという、かなり踏み込んだルールも導入。

この2つを組み合わせることで、基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら、安定的な基準価額の上昇を狙う設計になっています。

資産配分とリスク管理のイメージ

実際の資産配分は、市場環境によって変動しますが、直近例では以下のようなイメージが示されています。

  • 先進国債券(日本除く):約30%前後
  • 先進国株式(日本除く):約15〜20%
  • 国内債券:10〜15%台
  • 国内株式:10%台
  • 新興国債券:一桁%台
  • REIT(国内外):一桁%台
  • そのほか現金等も状況に応じて保有

ポイントは次のとおりです。

  • 債券などの比較的値動きが安定した資産を厚めに配分し、全体のブレを抑える。
  • 株式・REITも組み入れて、リターンの源泉を確保。
  • 「どの資産がどの要因に反応しやすいか」まで分けてリスクを分散することで、一部のショックに過度に影響されないようにしている。

リスク管理については、運用部門とは独立したリスク管理部署が運用リスクをモニタリングし、必要に応じて是正指示を行う体制が取られている点も公表されています。

良い点(メリット)

  • 幅広い分散投資がこれ1本で完結
    • 日本・海外の株式、債券、REITまで、このファンド1本で持てるため、自分で複数ファンドを組み合わせなくても分散投資ができる。
  • 下落に強いことを重視した設計
    • 「値上がりを最大化」ではなく、「値下がりをなるべく小さくしながら増やす」思想で、価格変動リスクを年率4%程度に抑えることを目標にしている。
  • 機動的なリスク回避ルール
    • 日々の判定で危ないときはリスク資産を減らし、債券・現金等へシフトする仕組みがあり、「放置しておいても最低限の防御はしてくれる」タイプのファンド。
  • 中長期の安定運用志向
    • 中長期的に安定的なリターンをめざすことが明示されていて、短期勝負ではなく、コツコツ資産形成したい人に向く。

注意点・デメリット

  • 爆発的なリターンは期待しにくい
    • リスクを抑える設計なので、株式100%インデックスなどと比べると、上昇相場ではリターンが見劣りする可能性がある。
  • コスト(信託報酬)はインデックスより高め
    • アクティブ運用+高度なリスク管理・資産配分を行うため、低コストインデックスファンドより信託報酬は高い水準。
  • ルールに頼る設計が合うかどうか
    • 強い下落局面ではリスク資産を大きく減らす一方、その後の反発局面では復帰が遅れ、結果として「守りすぎた」印象になる時期もあり得る。

ファンドの詳細データ

最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。

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