主に日本を含む世界の株式、金、債券、リート等への投資を行う。投資信託証券への投資にあたっては、世界の市場環境に応じて魅力的なリスクプレミアムが期待できる資産を選定し、配分比率の決定を行う。外貨建資産については、為替ヘッジが必要と判断した場合は為替ヘッジを行うことがある。ファンドオブファンズ方式で運用。8月決算。
ピクテ・ジャパン株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
金多めのバランス型ファンド
世界中の各資産に投資するバランスファンドです。
主に株式、債券、金、REITに分散しながらも、相場環境に応じて機動的に資産配分を変更しています。
さまざまな資産が入っていることもありリスク分散が図られていますが、その資産配分のポイントは資産ごとのリターンです。
つまり、リターンが期待できる魅力的な資産には多めに、逆の資産は少なめに配分するというものです。
さまざまな資産を組み入れるバランス型ファンドは、リスクに目標を置くファンドが多い中でこのファンドは「いかにリターンが取れるか」に重きを置いています。
ある意味攻めのバランス型ファンドとも言えますが、積極的にリスクを取りに行くというよりかは、リスク分散しながらその中で最大のリターンを狙う、といった意味合いが強いです。
直近は、株式35%・債券25%・金35%となっています。
それぞれの投資先はピクテが運用するアクティブファンドです。
それで分かる通り、ファンドの特徴としては金が多めの資産配分であることも挙げられます。
株高+金上昇
パフォーマンスを見ると、リスクは年率9%前後で抑えられており、バランス型ファンドのリスク分散がうまく効いています。
リターンは、年率15〜20%で推移しており、これはリスクが抑えられているなかでかなり好調なものとなっています。
シャープレシオも2を超える期間もあり、かなり効率的な運用となっています。
これは金価格が上昇し続けていることが大きく、このファンドのポートフォリオの最大の特徴である金に対するポジションが奏効しています。
直近のこのリターンは、株式市場が好調であったことと金価格が上昇していることにあり、今後長期的に継続できるかは不明です。
つまり金価格が下がればそのポジションの多いこのファンドは影響を受けます。
その下落を前もって資産配分を変更することにより避けられればかなりのパフォーマンスが継続すると思われますが、現状その局面は経験していないためなんとも言えません。
ただ、いままでの資産配分変更が大胆であることやパフォーマンスが好調であることを考えると、とても優秀なアクティブファンドと言えます。
ファンドの殿堂による評価は【★★★】です。
ファンド概要
ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド(愛称:ポラリス)は、「株式×債券×金(ゴールド)×REIT」を組み合わせ、相場環境に応じて配分を柔軟に変えながら、中長期的な資産成長をめざすバランス型ファンドです。
株と債券だけでなく金を厚めに使うことで、値動きのブレを抑えつつリターンの上乗せ(リスクプレミアム)の獲得を狙う点が大きな特徴です。
「リスクプレミアム」とは何か
リスクプレミアムとは、「安全資産(たとえば短期国債)よりも値動きのある資産に投資する代わりに、上乗せで期待できるリターン」のことです。
価格変動リスクを引き受ける投資家に対する、いわばごほうびのようなイメージの追加リターンと捉えると分かりやすくなります。
- 株式のリスクプレミアム
企業利益成長や配当を背景に、無リスク資産より高いリターンが期待できる部分。 - 債券のリスクプレミアム
信用リスクや金利リスクを負う代わりに受け取る利息や利回りの上乗せ分。 - 金(ゴールド)のリスクプレミアム
有事の金と呼ばれるように、株や債券と違う動きをしながら価格上昇が期待される部分。
このファンドは、こうした各資産のリスクプレミアムに注目し、「どの資産のごほうびが今お得そうか」を見極めて配分を変えるのが特徴です。
運用手法のポイント
世界の複数資産に分散投資
- 主な投資対象
- 世界の株式(日本・先進国・新興国など)
- 世界の債券(各国の国債・社債など)
- 金(ゴールド)などのコモディティ
- 世界のREIT(不動産関連資産)
- 分散投資のねらい
- 1つの資産だけに偏らず、値動きの違う資産を組み合わせることで、ポートフォリオ全体の値動きを安定させつつリターンを狙う構造になっています。
相場環境に応じて資産配分を柔軟に変更
- 資産配分の決め方
- 運用チームが世界の景気・金利・インフレ・株価水準などを踏まえ、「どの資産にどれだけリスクプレミアムが期待できるか」を分析し、資産配分を決定します。
- 見直し頻度
- 基本資産配分は原則として月次で見直しが行われ、環境変化に応じて株式・債券・金・REITの比率を調整します。
具体例として、ある局面では株式36%・債券24%・金36%といったように、株と金を厚めに配分していたものの、その後の景気や金価格の動きの変化を受けて、債券比率を一気に引き上げ、株と金を減らすといった大胆な配分変更が行われています。
このように、一定比率に固定せず運用者の判断で配分を変えるのがアクティブな運用手法です。
金(ゴールド)を“第3の柱”として活用
低金利局面などでは、国債だけではリターンが乏しいため、株式や金の比率を高める方針が取られます。
金は株や債券と異なる値動きをし、特に市場が荒れた局面で値持ちが良い傾向があるため、ポートフォリオの安定化やリターン向上への貢献が期待されています。
この「株式+債券+金」の三本柱の組み合わせと、相場に応じた比率調整が運用の核になっています。
特徴・メリット
1本で“そこそこ積極的な”国際分散
このファンド1本で、世界の株式・債券・金・REITへまとめて投資できるため、自分で個別にETFや投信を組み合わせる手間を省けます。
バランスファンドの中では比較的リスクを取りつつ、それ以上のリターンを狙う設計で、シャープレシオ(効率性)も高い水準が示されています。
相場に合わせて“お任せでリバランス”
市場の先行きが不透明なときには株式比率を引き下げ、債券や金を増やすなど、プロがタイミングを見て資産配分を調整してくれます。
自分で「今は株を減らした方が良いのか?」と悩まずに済む点は、投資経験が浅い人にとって大きなメリットです。
金(ゴールド)を組み込んだリスク分散
株と債券だけのバランスファンドと比べ、金を加えることで、リスクを抑えながらリターンの底上げが期待できるというシミュレーション結果が示されています。
有事の金という性質から、株式市場が大きく下落した局面でも、ポートフォリオ全体の下落を和らげるクッション役になる可能性があります。
注意点・リスク
- 基準価額の変動
株式・債券・金・REITなどの価格変動、為替レートの変動、金利変動などにより基準価額は上下し、元本が保証される商品ではありません。 - 金価格の影響
実質的に金への投資割合も一定程度あるため、金価格が大きく下落するとファンドの基準価額にもマイナス影響があります。 - 債券・REIT特有のリスク
金利上昇局面では債券価格が下がりやすく、REITは不動産市況や金利動向によって価格が大きく動く可能性があります。 - 手数料・コスト
アクティブ運用で、かつ複数の投資信託経由で投資するため、信託報酬などのコストはインデックス型バランスファンドより高めになる傾向があります。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。

