主要投資対象は国内外の株式等。運用にあたっては、その時点で最も割安と考えられる投資対象に資産を集中配分し、その投資対象資産の中で、将来価値から考えて市場価値が割安と考えられる銘柄に選別投資し、割安が解消するまで持続保有する「バイ・アンド・ホールド型」の長期投資を基本とする。8月決算。
さわかみ投信株式会社
ファンドの評価とパフォーマンス
長期投資、割安株投資を徹底したファンド
1999年に設定された長寿ファンドです。運用会社のさわかみ投信は、独立系の運用会社であり、日本株の銘柄選定に強みを持っています。
このファンドも実質は日本株ファンドであり、徹底した銘柄研究と発掘が期待されます。
また設定来、基本的には残高を伸ばし続けており、日本を代表する株式ファンドの一つとなっています。
投資方針は、割安株(バリュー株)に集中投資を行い、長期保有を続けるといったものです。
さらに、投資対象銘柄の経営陣などとファンドマネージャーが面談やインタビューを重ね、徹底的に分析した結果、投資をすると決めたら持ち続ける方針です。
株式市場では定期的に暴落する場面があり、ほとんどの銘柄が一気に割安になるような「バーゲンセール」とも言われるときに買えるよう、ファンド内の現金比率もある程度確保していると言われています。
また、ポートフォリオ内でバイ・アンド・ホールドを原則としており、一度組み入れた銘柄はリバランスを除きほとんど売買されていません。
実際、売買回転率は0.3程度と、かなり低くなっており、長期保有前提のポートフォリオ構成となっています。
パフォーマンスは中程度
このファンドのパフォーマンスは、中長期リターンが年率10%前後、リスクも10%前後です。
ミドルリスク・ミドルリターンといった数値となっています。
パフォーマンスチャートを見ると、日経平均の動きとほぼ似ています。
ポートフォリオの組み入れは、やはり日本株式が大半です。
しかし、銘柄上位に注目してみると、大型株は多いものの少し変わった銘柄が並んでいます。
個別銘柄の指標を見ると、割安感のある銘柄が多いため、割安株投資という投資方針を徹底していることがわかります。
また、現金比率も高いことが特徴で、最新ではポートフォリオの約10%が現金となっています。運用報告書にも書いてある通り、急落のタイミングでの買付を待っているようです。
現金比率が高い上にバリュー集中投資という手法で日経平均株価とほぼ同じパフォーマンスというのは上出来です。
今後の個別銘柄の動きによっては大幅にパフォーマンスが良くなるかもしれません。
もう一つこのファンドの特徴として、販売会社が少ないことが挙げられます。多くのファンドは、証券会社や銀行が販売する形態をとることが通常ですが、このファンドは直販(運用会社独自でファンドを販売すること)のみです。
これは、パフォーマンスによほどの自信があることの現れでしょう。ファンドのパフォーマンスが良い結果として残高が増える流れを作れています。
ただ、長期投資とは言っても5年や3年といった期間でも結果を出してほしいというのが本音です。
現状は過去5年、過去3年このファンドを保有していた場合と、日経平均のインデックスファンドを保有していた場合で結果は変わりません。
インデックスと違う動きをし始めたら一気に残高が増えると思われますし、そのためにもパフォーマンスの向上を期待したいところです。
ファンドの殿堂による評価は【★★】です。
ファンド概要
さわかみファンドは、「日本を中心とした株式に長期でじっくり投資し、投資家の資産形成をサポートすること」を目的としたアクティブ型の投資信託です。
短期売買ではなく、時間を味方につける長期投資・積立投資を前提に作られているのが大きな特徴です。
運用方針・運用手法
さわかみファンドは「景気や社会の大きな流れを読み、その波に先回りして投資する」ことを基本としています。
- 経済の大きなうねりを捉えるトップダウン発想
- 世界経済・日本経済の長期トレンド(人口動態、技術革新、規制・政策など)を分析し、有望な分野に資産配分を厚くするスタイルです。
- 割安株への集中投資(バリュー+長期成長)
- その時点で「最も割安と考えられる投資対象」に資産を集中配分し、将来価値に比べて市場価格が安いと判断した銘柄を選別して組み入れます。
- バイ・アンド・ホールド型の長期投資
- 割安だと判断して買った銘柄は、割安さが解消されるまで長く持ち続ける「買って応援し続ける」スタイルで、短期売買は基本的に行いません。
- 必要なリスクは敢然と取る
- 「短期の成績を取りにいくための無理な売買」は避けつつ、中長期でリターンを高めるために必要と判断したリスクは積極的に取りに行く方針です。
運用現場では、「広く・深く・遠く」「推(イマジネーション)と論(ロジック)」といった独自の調査哲学を掲げ、企業訪問や現場の“体験知性”を重視した銘柄選定を行っていると説明されています。
さわかみファンドの特徴
さわかみファンドは、商品スペックだけでなく、「長期投資の思想」が強く打ち出されている点が特徴です。
- 本物志向の長期・積立投資ファンド
- 1999年の設定以来、「コツコツ積み立てて長く続ける」ためのファンドとして設計されており、創業者自身も長期積立を前提とした制度設計を行ってきました。
- 長期応援投資というコンセプト
- 目先の値動きではなく「次世代により良い社会を残すために必要な企業を応援する」というスタンスで投資先企業を選ぶことが明言されています。
- 直販・大口ファンドならではの規模と一体感
- 純資産総額は4,000億円超と、国内アクティブファンドの平均と比べてもかなり大きく、多くの「ファンド仲間」の資金が集まるファンドに育っています。
- 相場急落時に、解約ではなく「応援買い(積立・追加入金)」が増える傾向があるとされ、長期投資家と運用会社が同じ方向を向いている点を強みとしています。
- インデックスではなく「絶対リターン」を意識
- 日経平均やTOPIXを単に上回ることが目的ではなく、投資家の財産形成そのものをゴールとし、中長期の複利成長(年率5~6%程度)を積み上げることを重視しています。
ファンドの詳細データ
最新データとパフォーマンスは【Yahoo!ファイナンス】で詳しく見れます。


