ファンド概要
主要投資対象は、世界各国の半導体関連企業の株式。トップダウン・アプローチによる地域・国別分析、サブセクター分析により、組入銘柄を決定する。原則として、為替ヘッジは行わない。ベンチマークは、MSCI All Country World Semiconductors & Semiconductor Equipment(税引後配当込み・円換算ベース)。6月決算。
野村アセットマネジメント株式会社
世界中の代表的な半導体銘柄へ集中投資
先進国の半導体関連株へ投資を行う業種特化型ファンドです。
投資方針はトップダウンアプローチという戦略により行われています。
つまり、国別の経済環境などに応じてまずは国・地域別配分を決め、その後個別銘柄を選定していくというものです。
ポートフォリオは、米国だけで7割以上入っており、他には台湾、オランダ、日本などです。
そして、ファンドの特徴は、半導体を代表する少数の銘柄に集中的に投資を行っていることにあります。
組み入れ銘柄数は20銘柄弱と少なく、組み入れ上位にあるNVIDIAやBROADCOMは、単体でもそれぞれファンド全体の20%、10%以上の比率となっています。
直近の経済環境などから、米国などをオーバーウェイトとした一方、台湾、ドイツなどをアンダーウェイトとしており、中国企業については組み入れをしていません。
世界的な半導体需要から、半導体関連の銘柄のパフォーマンスはかなり良く、ファンドとしても驚異的なリターンをあげています。
ファンドの実績
パフォーマンスチャート
出所:Yahoo!ファイナンス
世界株=MSCIワールド・インデックス。円ベースは独自に計算。分配金込基準価額。
組み入れ銘柄上位リスト
順位 | 銘柄名 | 国 | 業種 | 組入比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | NVIDIA CORP | アメリカ | 半導体 | 28.10% |
2位 | BROADCOM LTD | アメリカ | 半導体 | 12.70% |
3位 | TAIWAN SEMICONDUCTOR | 台湾 | 半導体 | 7.80% |
4位 | INTEL CORP | アメリカ | 半導体 | 5.90% |
5位 | QUALCOMM INC | アメリカ | 半導体 | 5.70% |
6位 | APPLIED MATERIALS | アメリカ | 半導体素材・装置 | 5.70% |
7位 | 東京エレクトロン | 日本 | 半導体素材・装置 | 4.90% |
8位 | MICRON TECHNOLOGY | アメリカ | 半導体 | 4.40% |
9位 | KLA CORP | アメリカ | 半導体素材・装置 | 4.40% |
10位 | ASML HOLDING NV | オランダ | 半導体素材・装置 | 4.00% |
半導体の超高リターンを享受
ここ数年のパフォーマンスは、チャートを見てわかる通りとてつもないリターンがあがっています。
過去5年では、好調であったS&P500指数(円換算)と比較しても200%ほど上回っており、アクティブファンドの中でも一部レバレッジ系運用を行うファンドを除けばダントツで上昇しているファンドです。
これは、半導体関連銘柄の上昇が非常に強かったこと、ファンドの選定が効いたことが要因です。
まず、米国NVIDIAに代表されるように、先進国の半導体関連銘柄は軒並み上昇しており、そういった銘柄に集中的に投資を行うこのファンドもリターンが高いです。
そして、半導体関連の中でも米国を多めにし、中国などの組み入れを行わないといったようなファンドとしての投資判断も効いており、このとてつもないリターンにつながってます。
リターンは年率40%を超えますが、リスクもその分大きいことは理解しておくべきです。
リスクを示す数値は年率30%を超えており、値動きがとても大きい分リターンも大きい運用となっています。
そのため、運用の効率性を示すシャープレシオは1.2程度と、そこまで効率的とは言えません。
さらに、業種に特化しているため、今後の半導体需要や関連銘柄の個別要因などによっては大きくファンドのパフォーマンスも左右される可能性があります。
単にリターンが良い、というだけでなく、そのようなリスクがあることも理解したうえで投資を行いましょう。
買える金融機関一覧
7社 |
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SBI証券 |
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